客船ルカニアの写真 2732L

● キュナードライン 客船ルカニアの写真 額入りジクレーアート
 ≪SS Lucania, CUNARD LINE≫


額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

客船ルカニアの写真 2732L

価格:

7,832円 (税込)

額・マット:
購入数:

送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます


商品名 :客船ルカニアの写真 2732L
作品名 :SS Lucania, CUNARD LINE
作者名 :John S. Johnston
製作年 :1894
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.5mm厚クリアーガラス
          額縁とマット色をお選びいただけます
           ・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
           ・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 440mm x 365mm
作品サイズ : 335mm x 230mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは345 x 240mm)

・ フレームの詳細

額装色見本

・ ディスプレーイメージ : 大きさの参考にしていただくためのイメージ写真です

客船ルカニアの写真 2732L、ディスプレーイメージ

・ 額入りジクレーアートについて

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたレプリカジクレープリントを、日本製の額装材料にてアート額装したものです。作品に奥行きを持たせるダブルマット(濃淡二重のマット)仕様です。
三重県伊勢市の伊勢和紙は江戸期より伊勢神宮奉書紙として漉かれ、伊勢神宮ばかりでなく全国の神社の神宮大麻(お札)として使用されています。インクジェットアートプリントへの取り組みに意欲的で、伊勢和紙アートペーパーは阿波紙と並ぶ新たなアート材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。無酸性和紙に顔料インクを使用することによりシルクスクリーン、リトグラフ、オフセットプリントに比べ、格段に耐光性・保存性が良く、長期にわたって鑑賞に耐えます。表面テクスチャーはマーメード紙やキャンソン紙程度の強さを持ち、厚めに乗せた顔料によって深みのある風合いが楽しめます。
製作にあたってはデジタル撮影、またはスキャニングした画像データに経年保存による傷の補修、色あせや黄ばみは原画の表現を損なわない範囲で色調・彩度の可塑修正を施し、再度、作品ごとの印刷プロファイルを微調整して仕上げ、新たなアート作品としてお楽しみいただけます。


● キュナードライン 客船ルカニアの写真

余り知られる話ではありませんが、通称「キュナードライン」と呼ばれた船会社の発足当初の正式社名は「British and North American Royal Mail Steam-Packet Company」といい、創業者のサミュエル・キュナードが1865年に亡くなる頃以降は、「社業」であった英国政府委嘱の大西洋横断郵便輸送は事業の柱であったものの、大西洋航路収益源の乗客輸送へのシフトには取り残されました。大きな理由のひとつは、英国海軍省との保守的な郵便輸送契約にスクリュープロペラ船が禁じられていたことでした。外輪船は同じ速度を得るためにほぼ倍量の石炭を必要としました。競合他社が、相対的に速度の上回るスクリュー船でスピード競争を繰り広げ、これに連れて収益を上げている横で採算ギリギリの郵便輸送に甘んじているうちに会社の体力は奪われ、スクリューが解禁されても新鋭船の建造には手が届かなかったようです。(尤も、この事業がリスキーであることに変わりはなく、速度記録と引き換えに解散・廃業に追い込まれたライバルもありました) 変化は1879年に訪れます。社名を「Cunard Steamship Company, Ltd 」に改め経営陣を一新、株式を公開して大幅な増資に成功しました。
華やかに見える大西洋横断速度競争は安全やサービスの質とイコールではないものの、乗船客の獲得には最新鋭の客船、すなわちは大衆が注目する速度競争の影響が大きかったことは事実で、郵便輸送契約さえも乗客獲得の「安全のお墨付き」と化していました。大幅な増資に成功したキュナードラインは、1885年に客船エトルリア級姉妹船を建造、運良く英国政府の特設巡洋艦転用商船への造船技術と補助金供与の方針にも合致し、両船は大西洋横断最速記録を更新、キュナードラインは再び大西洋航路のトップグループに躍り出ました。絶大なる大西洋横断最速記録=ブルーリボンの効果で大幅増収を果たし、1890年にホワイトスターラインのチュートニック級姉妹船に一旦は最速記録を渡したものの、1893年には本船カンパニア級姉妹船を就役させ再び最速の地位を取り戻しました。カンパニア級客船の性能と船内設備が、当時いかに追随を許さぬ出来栄えだったかは、ホワイトスターラインが以後、速度競争から身を引いたことからも理解されます。
客船ルカニアは全長190m、1万3000トン、三段膨張機関で三万馬力超、キュナードではカンパニア級一番船に次ぐツインスクリュー船で、ツインスクリューによって帆装が廃止された二本マストを持つ二本ファンネル船でした。究極の蒸気レシプロ、三段膨張機関は、ウィリアム・ピアースが実用化に成功し、フェアフィールド造船所は19世紀の最後の30年間に賞賛を独占しますが、一方で船体鋼材の進歩も著しく、カンパニア級客船に使用された鋼材は重く、一番船のカンパニアは無事に竣工したものの二番船のルカニアでは重い鋼材に音を上げた労働者の争議に発展しました。このために、カンパニアで発生した振動対策も含め就役は1894年にずれ込みましたが、一番船のカンパニア同様、処女航海でいきなり大西洋横断速度記録を更新、以後4年間に渡り大西洋横断速度記録に与えられるブルーリボンの称号はカンパニアとルカニアが独占することになります。写真は1894年、ニューヨーク港外で撮影されたものとされているものです

・ 雑感

蒸気レシプロ機関は、キュナードの客船カンパニアとルカニアで完成の域に達したといわれています。今日でも、知られる限りでは両船に搭載された蒸気レシプロエンジンは史上最大とされています。1900年に就役したドイツの高速客船カイザー・ヴィルヘルム・デ・グロッセは、確かに早く、三段膨張でしたが4シリンダー、カンパニアとルカニアは5シリンダーでした。蒸気圧が安定して確保されていればシリンダー数はそのまま効率が高いことを示します。ちなみに、ドイツのドイチェラント(ハパグ)以降、6シリンダーまで三段膨張機関のマルチシリンダー化は進みましたが、やがて英海軍の弩級戦艦で採用されて以降、大型船の機関は蒸気タービンへと時代は移ってゆきます (T.O.)

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