ヴィンテージアドバタイジングポスター "Italian Line, to the farthest corners of the Earth"

海のポスター : 額装ヴィンテージアド "Italian Line, to the farthest corners of the Earth"


客船の雑誌広告、オリジナルヴィンテージアドバタイジングを保存額装。この商品はアメリカ、ヨーロッパの古い雑誌のオリジナルの広告ページを美術額装したものです。

ヴィンテージアドバタイジングポスター "Italian Line, to the farthest corners of the Earth"

価格:

6,900円 (税込)

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アートポスターのディスプレーイメージ


ヴィンテージアドバタイジングポスター


ヴィンテージアドポスターの解説


イタリアンライン、1931年から1932年の珍しい広告です。”地球の一番遠いところへ”とのコピーに嘘はなく、英独仏の三強を凌駕する航路を持つイタリアンラインの存在感を伝えるものです。
第一次大戦後、イタリアは深刻な経済危機に見舞われ、民衆の不安や不満からファシスト党のムッソリーニ政権が誕生します。ムッソリーニはやはり、経済拡大路線を採り、積極的な財政投融資政策は客船建造にも及びます。不況下にあっては、いくつもの船会社が国内で競争している場合ではなく、英独仏に対抗できる第四の勢力にすべく、3つの船会社を合併させて1932年に発足するのがイタリアンラインです。この合併の最中、政府の融資を受けて建造中だったのが後のブルーリボンライナー、レックスとコンテ・デ・サヴォイアでした。イタリアには他国の船会社とは根本的に違う点がありました。地中海が拠点であることです。当時、地中海ではイタリアの船会社の客船が他国を圧倒しており、その優位をテコに地中海を出て、南米、オーストラリアやインド、中国までも航路を伸ばしていました。
現代のハブ空港を思えば想像が容易ですが、遠距離の直行便路線は地方路線の充実した空港へと自然に集中してゆきます。イタリアは3社を合併したイタリアンラインで北大西洋航路の急行便と中型船隊便を充実させるだけでなく、国家管理の下で、中堅規模の船会社もイタリアンラインの管理下に置きました。(強権的な提携といったニュアンスです)その暁に出来たのが、地中海発着の全世界への航路、いわば、ムッソリーニに戦略はイタリアの港を現代のハブ空港のようにしてしまうものでした。すでに、膨大な移民の時代は終わり、客船の乗船客は観光目的の時代になっており、温暖な地中海を中心とする観光客獲得路線は先見の明といえるかもしれません。
さて、北大西洋の急行便のため、政府が莫大な融資と補助金を投入する大型高速客船、レックスとコンテ・デ・サヴォイアのデビューは1932年9月、これ以降、イタリアンラインの商業広告は、当然ながら金看板の二隻を前面に出します。しかし、この広告にはその記述がありません。まだ就航前であることがわかります。イタリアンラインの発足は1931年1月、従ってこの広告は1931年から1932年の早い時期に使用されたものと判ります。イタリアンラインの旗の回りには、トリエステを母港にアドリア海のローカル路線を運行するアドリアティカライン、ナポリを母港に地中海のローカル離船を運行するティレッニアライン、ジェノバからアフリカ、南米アフリカ、最長の上海路線を運行するロイド・トリエスティーノライン、北大西洋路線で中型船を運航するイタリアラインの4社の社名が書かれています。デザインはアールデコといようりはバウハウススタイル、その後第二次大戦へと進む歴史の流れの中で、現代にも通ずるイタリアのデザイン先進国としての一面が強くうかがえます。


ヴィンテージアドポスターの仕様


作品名 :Italian Line, to the farthest corners of the Earth
作者名 :Rolf Klep
製作年 :1931-1932
広告主 :Italian Line
額縁の仕様 : 黒カマボコ 12mm、前面1.5mm厚クリアーガラス
マットの仕様 : オーバーマット=1.5mmアンティークホワイト、バックマット=1.5mmクリーム(無酸性) 額縁サイズ : 365mm x 440mm
作品サイズ : 240mm x 315mm (マット抜きサイズ)
コンディション : 経年変化のみ、良

ヴィンテージアドポスターについて


1920年代から1970年代までのアメリカ、ヨーロッパの雑誌広告を額装しました。現在のところ、雑誌のヴィンテージアドバタイジングは、決して高価な美術品の扱いを受けているわけではありませんが、資料的な価値は将来計り知れないものになります。現在の市場価格が高価でない一方、”二度と手に入らない”ものとお考え頂いた方が賢明だからです。本商品を企画するにあたり、いわゆる”裏打ち=表装”も考えましたが、資料としての二次利用の可能性を考え、保存性と可塑性と鑑賞を両立させるため、ヴィンテージアドには手を加えずに額装しました。
・バックマットとオーバーマットは無酸性です。ヴィンテージアドは基本的にインク定着のため酸性の紙質を持ち、将来的な長期の保存に難点がありますが、無酸性のマットと接することにより、中和され保存性の向上が期待できます。
・ヴィンテージアドは直接バックマットに貼らず、和紙(カクイチ製天山)のコーナーで上下を挟んだ上で、無酸性粘着テープ(MUSE和紙アーチストテープ)でバックマットに固定します。
・数十年前のヴィンテージアドそのものです。多少のシミ、汚れ、痛みがあることを事前にご了承下さい。また、紙質によっては裏側の印刷が透けて見えるものもあります。商品写真は一切、そのような痛みを隠すための修正はしておりませんので、ご購入前に十分ご検討下さい。通常の経年変化以上に目だった欠点は商品説明コンディションの項にお断りしてあります。
・ヴィンテージアドは、将来、他の目的のために額装を外すことが容易です。
・飾る際には、直接日光が当たる場所や、極端に多湿な環境は避けて下さい。
・大変貴重な資料です。ご購入後、万が一不要になった際は、決して廃棄せず、当店にご一報下さい。
ヴィンテージアドポスターの額装手順は以下の写真の通りです。
アドポスター額装


ポスターのフレーム(額縁)詳細


ポスター 額縁 JB-FC


ヴィンテージアドポスター 詳細


※著作権保護のため透かしを入れていますが、実際のヴィンテージアドポスターには入っていません
ヴィンテージアドバタイジングポスター


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