戦前のアメリカズカップの写真集
戦前のアメリカで最も活躍したマリタイムフォトグラファーのひとり、エドウィン・レビックによるアメリカズカップの写真を集めた写真集。1960年代までニューヨーク市庁の倉庫に眠っていた貴重な写真の集大成です。既に絶版、コンディションの良い新本は今後入手困難です英国の問屋に眠っていた出版社出荷時のパッキング未開封の新本入荷!残念ながら再販価格維持制度のない海外市場からの調達につきプレミア価格がついています。未開封新本の入荷は、増版が無ければ、今後は難しいと思われます(ほぼ不可能です。コレクター垂涎!)
写真集・本の解説
英国のビーケン、アメリカのローゼンフェルドが高名であるため、その写真が20年以上ニューヨーク市庁舎倉庫に眠っていたこともあり、ネームバリューで一歩譲るものの、1929年に急逝することさえなければ、写真家としてのミスターアメリカズカップは間違いなくエドウィン・レビックのものだったといわれます。名誉だけを求めて莫大な私財を投じてビックボートで戦う、アメリカズカップの古き良き時代は1937年を最後に去ってしまいましたが、この写真集はカメラの技術さえおぼつかない時代から戦前のアメリカズカップ終焉まで(1893年-1937年)を撮ったレビックによるベストショット集です。(1930年代はレビックスタジオとしての写真です)出版元は彼の写真を保存管理するマリナーズミュージアムですが、1999年の初版のみで、2006年現在重版されておらず、その予定も未定で、本国でも新本での入手が困難な状況です。当店在庫品も、まとめて集めることが出来ず東から西から機会を見つけて集めたものです。
写真家・著者・編者について
エドウィン・レヴィックは1869年、ロンドンに生まれました。父親の仕事の関係でフランス、エジプトなどを経て、1899年自身の仕事によってアメリカへ渡りました。通訳、記者を勤める傍ら、記事の執筆の仕事を発展させたニューヨークをベースとする写真撮影の仕事が彼の生涯の仕事となってゆきました。やがて、ニューヨークヨットクラブのオフィシャルフォトグラファーとなり、アメリカズカップを初めとする当時のセーリングスポーツの写真を撮り、1928年にはアメリカ写真家ブルーリボン賞を受賞し、名実ともにアメリカ屈指のマリタイムフォトグラファーとなりました。しかし、残念ながらその生涯の頂点を極めた翌年、心臓発作でこの世を去ります。一時その行方は不明だったものの(ニューヨーク市庁の倉庫に眠っていました)、1960年代、彼の残した43000枚の写真はコレクターに発見され、現在、ヴァージニア州のマリナーズ・ミュージアムに保存・管理されています。
彼が途中で続けることが出来なくなった仕事は、1930年代終わりごろまで彼の妻と息子たちによって継続され、アメリカズカップのJ-Boat時代終焉まで、レビックのダイナミックな構図を見事に引き継いだ彼のスタジオのカメラマンたちによりレビックのクレジットの下で撮影されました。因みに、1930年のアメリカズカップからは、レヴィックのスタジオで働き独立を果たしていたモーリス・ローゼンフェルドもその撮影に参加しており、ローゼンフェルド家はモーリスに3人の息子たちを加え1970年代まで海の写真を撮り続けました。(推測ですが、J-Boat時代、つまりレビック急逝後のレビックのクレジットがなされたアメリカズカップの写真の中にはローゼンフェルドによって撮影されたものがあるかもしれません)
レビックの写真はマリナーズ・ミュージアムの管理の下で出版されますが、書籍として出版されているものは、1893年から1937年までのアメリカズカップを記録した写真集"An America's Cup Treasury"のみで、現在重版の予定が定かでなく、フネを愛する人たちにとってはビッグボートの華やかかりし日々に思いを馳せることのできる貴重な本となっています。
本 写真集の仕様・概要
書名 : An America's Cup Treasury アン・アメリカズ・カップ・トレジャリー体裁 : ハードカバー、159ページ、240mm X 285mm、英語
著者 : Edwin Levick エドウィン・レビック(写真)
出版 : Mariners Museum 1999年
ISBN : 091737651
現地参考価格(本体表示価格) : $45.00(USA)














