チャールズ・ニコルソン設計の現存するヨットの写真集
シャムロック、エンデバー、ベルシェーダ・・・名だたる名艇の美しさを堪能できる写真集です写真集・本の解説
チャールズ・E・ニコルソン(1868-1954)は英国で最も有名なヨットデザイナーのひとりです。父親は、優れた造船所としてRYS(ロイヤルヨットスクォードロン)と関係の深かった造船所、キャンパー&ニコルソンを経営しており、彼は21歳の頃にはヨットデザイナーとしてキャンパー&ニコルソンに参加するようになり、今日まで現存するAstraなどをデザインしますが、彼の名が長く歴史に刻まれることになるのは、1930年代のアメリカズカップ挑戦艇のデザインによってでした。1929年に採用が決定されたユニバーサルルールによるJ-Classヨット、米英で10艇が建造されたうち4艇の英国艇はずべてニコルソンの設計によるものでした。この時代のアメリカズカップ艇は、ただただ防衛のために作られた20世紀初頭のカップ艇と違い、速さと美しさ、そしてレース後にも充分使用に耐えうる耐久性も備えていました。特に大西洋を越えてニューポートまで自力で挑戦に行く英国艇はあらゆる面でバランスが良く、ニコルソン設計によるJ-Classヨットは3艇が現存しており、これが彼の名声を高めています。本書は、現存するニコルソンのヨットの写真集で、写真はイタリアの写真家フランコ・ペースが担当しており、ニコルソンのヨットにフォーカスした本は現在では唯一のもので、資料的価値も大きい本です。
写真家・著者・編者について
フランコ・ペースは1942年生まれ、ヴェネツィア湾を望むイタリア・トリエステをベースに、20年以上に渡って世界中を回りヨットや船を撮り続ける写真家です。良く知られるヨットやノーチカル関連の出版社との契約も数多く持っており、パブリシティ関連に加えポスター、カレンダー、写真集など、コンスタントに年間1000枚以上の写真をリリースしています。どちらかといえば、セーリング、ヨッティングの躍動感をダイナミックに写しはするものの、芸術的というよりは生々しくリアルな作風が特徴で、その写真は欧米の主要なボーティング・ヨッティングの雑誌の紙面を飾り、彼の出版界とヨッティング・セーリング誌の愛読者への貢献は計り知れないといわれています。
クラシックヨットに対する畏敬の念も強く、アメリカのWooden Boat Books社より出版された"Sparkman & Stephens"、 "Charles E. Nicholson and His Yachts"、 "William Fife"、この20世紀前半に活躍した3人(2人+1組)の名ヨットデザイナーのフネを取り上げた3部作では、現存するクラシックヨットの写真の撮影はもとより、キャプションも自ら書き、一部では他所からの写真を発掘するにまで及び、まさに彼の努力によって往年の古きよき時代のヨットの名設計者の仕事を我々が目にすることができました。
本 写真集の仕様・概要
書名 : Charles E. Nicholson and His Yachts チャールズ・E・ニコルソン・アンド・ヒズ・ヨット体裁 : ハードカバー、函入り、159ページ、265mm X 355mm、英語
著者 : Franco Pace フランコ・ペース
出版 : Wooden Boat Publications 2000年
ISBN : 0713657367
現地参考価格(本体表示価格) : $69.95(USA)














