ローゼンフェルド家自身の編纂による最後の写真集
写真家ローゼンフェルド家の名を残した2代目スタンレー・ロゼンフェルド自身による編集、キャプションの写真集です。絶版、稀少本です写真集・本の解説
米国ニューヨークのローゼンフェルド家と英国カウズ島のビーケン家は、共に海の写真、特にヨットレースやレーシングヨット、セーリングの写真に関して、並び無きものと称される存在感を持ちます。本書は親子2代に渡って撮られた19世紀末からアメリカズカップがアメリカを離れるまでの約1世紀の写真をスタンレーローゼンフェルド自身のテキストライティングによって編纂されたものです。
Riliance,Shamrock,Endeavor,Ranger,Intrepid,Courgeous,Freedom・・・そしてカップをアメリカから奪ったAustraria?、特にアメリカズカップのフネだけが選ばれているわけではありませんが、キラ星のごとく名艇のオンパレードは見ごたえ充分、さらにスタンレーが撮った有名なヨットの写真"Flying Spinnekers"のもとの写真なども取り上げられています。
200枚もの写真による本書は、まさに、ローゼンフェルド家の集大成ですが、1984年初版、1988年に2版がリリースされましたが、スタンレーローゼンフェルドの死去のため重版されず、同じMystic Seaport Musiumから新たに"Sleek"がリリースされたことでほぼ今後の入手が難しくなっている状況です。
写真家・著者・編者について
ローゼンフェルド家は元々オーストリアにあって、モーリス・ローゼンフェルドは1885年オーストリアに生まれました。やがて一家はアメリカに渡り、モーリスはニューヨークで育ちました。父親は彼に医者になることを望みましたが、彼は写真家の道を選び、当時アメリカで最も有名な海の写真家のひとりであったエドウィン・レビックの下で働きます。独立して自らのスタジオを持ったのは1910年で、ニューヨークとニューイングランドの海に関わる商業写真の事業は順調で、やがてモーリスの3人の息子たち、デビット、スタンレー、ウィリアムは次々と父の仕事に参加することとなります。
1929年、そのキャリアの頂点でエドウィン・レビックが急逝しました。レビックはニューヨークヨットクラブのオフィシャルフォトグラファー、つまり当時のアメリカズカップのオフィシャルフォトグラファーでしたが、1930年のレースではレビックの急逝を受けて、レビックのスタジオの弟子たちに加え、ローゼンフェルド達も撮影に参加しました。以後、ローゼンフェルド家はアメリカで並ぶべきものが無い存在としてアメリカズカップをはじめとするアメリカの海のシーンを撮り続けました。
1968年、モーリス・ローゼンフェルドは亡くなり、それ以降も有名な”Flying Spinekers"や"Once in a Lifetime"を撮ったスタンレーを中心にビジネスは続けられましたが、1984年100万枚にも上る膨大なネガ・フィルムは、コネチカット州のミスティックシポートミュージアムに売却されました。理由は定かではなく、将来にわたる保存を考えてのこと、事業としては父親と3人の息子で完結が見えていたこと、1983年、永遠と思われていたアメリカスカップの防衛に敗れカップがオーストラリアに渡ったこと・・・様々ですが、スタンレーはアメリカズカップの変貌に大きな幻滅を感じており、その仕事を続ける意義を見出せなかったといわれます。そう、いつしかヨットの舷側にスポンサーのロゴマークが・・・2002年スタンレー・ローゼンフェルドがマイアミの自宅で永眠しました。
ローゼンフェルド一家の作品は、写真集"Sail & Sailing"(重版未定、市場在庫のみ)、"A Century Under Sail"(スタンレー自身による編集)、"Sleek"に見ることができます。
本 写真集の仕様・概要
書名 : A Century Under Sail ア・センチュリー・アンダー・セール体裁 : ハードカバー、287ページ、260mm X 310mm、英語
著者 : Morris Rosenfeld, Stanley Rosenfeld モーリス・ローゼンフェルド、スタンレー・ローゼンフェルド
出版 : Mystic Seaport Musium 2001年改定3版 (1984年初版)
ISBN : 0939510715
現地参考価格 : $50.00(USA)














