”歴史的”名作、海の写真集 "The Sea"
版の大きさもさることながら、その写真の素晴らしさと内容の濃さは類をみません。残念ながらここでその”凄さ”を語りつくせない”歴史的”ともいえる海の写真集です写真集・本の解説
残念ながら日本語には翻訳されませんでしたが、この写真集は元のフランス版"La Mar"に始まり世界12ヶ国語に翻訳され(といっても、全編フルに写真、題名と巻末の各写真のキャプションなどだけということになりますが)、世界中の人々に感動を与えました。プリソン自身の海を愛し畏敬する念がストレートに伝わってくる内容で、例えば写真芸術的に海を撮るのではなく、抽象的に風景を捉えるのでもなく、世界中の海の、その時あるがままの姿、そして人と海との営みが写されています。
大変大きくて重い本ですが、基本的には見開きの迫力ある構成で、観音開きのページも多数入っており、その圧倒的なボリュームは、海の写真集としては他に例を見ないものです。海を愛して止まない人にこそ、傍に置いていただきたい本です。
写真家・著者・編者について
フィリップ・プリソンは1947年、フランス・ロワール地方のボーズ・ソローニュ地区に生まれ、間もなく一家はブリターニュ地方の小さな港町Trinite-sur-Mer(Trinity on sea)へ移りました。父親のポール・プリソンがヨットクラブを主宰した影響を受け、7歳の頃から420クラス、505クラスのディンギーでセーリングの虜になり、同時に祖母からは写真を薦められカメラの手ほどきを受けたといいます。誰よりも海を愛する心と、ヘリコプターにあっては操縦士がギブアップするまで、高速パワーボートにあっては転覆も恐れず、命がけで撮影されるリアルでダイナミック、そして奥行きのある写真は人の心を捉えてやまず、1991年にはフランス海軍のオフィシャルフォトグラファーに指名され、彼の写真の集大成ともいえる写真集"La Mar"(The Sea)は世界12ケ国語に翻訳され出版され、そこに写し出された人と海との営みに世界中の人々が慟哭しました。
息子Guillaume-ギローム・プリソンも写真家の道を選び父親とは一味違う審美性に富む写真で高い評価を得る中、2000年には子供のときから慣れ親しむTrinite-sur-Merにギャラリー・ブティックを構える世界的に著名な海洋写真家です。
彼の代表的な写真集としては"The Sea"以外にも日めくりのように365枚の写真をフューチャーした"The Sea Day by Day"(日本のお台場、横須賀の砂浜も取り上げられています) 、子供向けに灯台の役割を説明した"Lighthouse"、息子ギロームとの協働による"Lighthouse of Europe"、史上最大の客船クィーンメリー2世の建造から処女航海までを撮った"QM2"などがあります。
本 写真集の仕様・概要
書名 : The Sea ザ・シー体裁 : ハードカバー、412ページ、295mm X 375mm、英語
著者 : Philip Plisson フィリップ・プリソン
出版 : Harry N Abrams 2002年
ISBN : 0810935384
現地参考価格(本体表示価格) : $55.00(USA)

















