世界屈指の海洋写真家による客船クィーンメリー2のフォトドキュメンタリー
誕生とともに史上最大にして最高との評価を得る客船クィーンメリー2。フィリップ・プリソンによる、その起工から最初の公開までのフォトドキュメンタリー写真集です写真集・本の解説
史上最大の客船(16万トンという巨躯は人類が造った構造物としても最大といわれます)、クィーン・メリー2の起工から処女航海までを撮り続けた写真集です。勘違いされがちですが、戦前に竣工したクィーン・メリー、クィーン・エリザベスの姉妹船がそれぞれクィーン・エリザベス2世、クィーン・メリー2に代替わりしたというのは間違いで、船のクィーン・エリザベス2世は現英国女王クィーン・エリザベス2世から名を戴いたのであり、戦前のクィーン・エリザベスから名を引き継いだものではありません。それに対し、クィーン・メリー2はブルーリボンライナーでもあり、現在もロングビーチで保存・活用されている名船クィーン・メリーの名を引き継いだ船です。英国、キューナードがかつての名船クィーン・メリーの名を使うにあたっては、当然、世界一であるべきと考えました。クィーン・メリー2は大きさが史上最大であると同時に、経済性を考慮し、速度こそ往年のオーシャンライナー程ではないといわれるものの、多くのクルーズ客船とは違う、大洋横断に耐えることの出来る構造を持っています。当然、近年のクルーズ客船にありがちな上部構造の異様に大きなシルエットは持たず、往年のオーシャンライナーを髣髴させるスマートで美しいシルエットを持ちます。本書は、最高の客船の記録を、最高の海の写真家、フィリッププリソンが克明に、かつ美しく撮り続けた人類の記録たり得るドキュメンタリーです。写真家・著者・編者について
フィリップ・プリソンは1947年、フランス・ロワール地方のボーズ・ソローニュ地区に生まれ、間もなく一家はブリターニュ地方の小さな港町Trinite-sur-Mer(Trinity on sea)へ移りました。父親のポール・プリソンがヨットクラブを主宰した影響を受け、7歳の頃から420クラス、505クラスのディンギーでセーリングの虜になり、同時に祖母からは写真を薦められカメラの手ほどきを受けたといいます。誰よりも海を愛する心と、ヘリコプターにあっては操縦士がギブアップするまで、高速パワーボートにあっては転覆も恐れず、命がけで撮影されるリアルでダイナミック、そして奥行きのある写真は人の心を捉えてやまず、1991年にはフランス海軍のオフィシャルフォトグラファーに指名され、彼の写真の集大成ともいえる写真集"La Mar"(The Sea)は世界12ケ国語に翻訳され出版され、そこに写し出された人と海との営みに世界中の人々が慟哭しました。
息子Guillaume-ギローム・プリソンも写真家の道を選び父親とは一味違う審美性に富む写真で高い評価を得る中、2000年には子供のときから慣れ親しむTrinite-sur-Merにギャラリー・ブティックを構える世界的に著名な海洋写真家です。
彼の代表的な写真集としては"The Sea"以外にも日めくりのように365枚の写真をフューチャーした"The Sea Day by Day"(日本のお台場、横須賀の砂浜も取り上げられています) 、子供向けに灯台の役割を説明した"Lighthouse"、息子ギロームとの協働による"Lighthouse of Europe"、史上最大の客船クィーンメリー2世の建造から処女航海までを撮った"QM2"などがあります。
本 写真集の仕様・概要
書名 : Queen Mary 2 クィーン・メリー2体裁 : ハードカバー、320ページ、260mm X 300mm、英語
著者 : Philip Plisson フィリップ・プリソン
出版 : Harry N Abrams 2004年
ISBN : 0810956136
現地参考価格(本体表示価格) : $50.00(USA)

















