ドーバーのオーシャンライナー3部作の付録編
オーシャンライナーの目指した港、ニューヨーク港。年代別、船会社別といった視点と違う角度、ニューヨーク港でのオーシャンライナーというテーマで編集された一冊です写真集・本の解説
すべての道はローマに通じる・・・ではありませんが、客船の発展を支えたのは、アメリカを目指した移民、これに伴う人の移動でした。メイフラワー号の後、アメリカ建国以後しばらくはニューイングランド、ボストンがその中心地でしたが、商業の中心地がニューヨークに移るとニューヨーク港が船の最大の入出港となってゆきました。リバプール、ハンブルグ、マルセイユ・・・出る港は様々でも、目指すのはニューヨーク港、全ての航路はニューヨークに通じていました。19世紀のオーシャンライナー=定期大洋横断客船黎明期、20世紀初頭の激しいブルーリボン争奪戦、目指す先はニューヨークのアンプローズ灯台船、ニューヨーク港でした。本書では、客船からニューヨーク港そのもに視点を移し、175枚のモノクロ写真で。1935年から2005年までの客船とニューヨーク港の様子を振り返ります。
写真家・著者・編者について
Bill Millerは1948年、ニュージャージー州のホーボーケン(ハドソン川を挟んで、マンハッタンの対岸に位置する町)に生まれ、子供の頃からニューヨーク港に入港する船を見て育ち、そこで見た光景に突き動かされ、客船の研究家、講演家となりました。熱心な研究に裏打ちされたプレゼンテーションと表現力には定評があり、カリフォルニアのロングビーチで保存されているクィーンメリー号にて開催された講演会の記録から言葉を借りれば「ビルの話を聞くことは特別なこと」とされ、収益がすべてクィーンメリーの保存資金にされた$35の講演会は満席だったといいます。ワールド・シップ・ソサェティ、ニューヨーク支部のチェアマンや数々の団体や博物館の理事などを務める傍ら、彼の著した客船の本は60冊以上にも上ります。これだけの著作が可能なのは、もちろんその研究熱心なところに拠るものですが、彼自身も世界有数の客船ヴィンテージ写真・葉書のコレクターであると同時に、その研究熱心に対して多くの協力者(世界的な客船写真コレクター、フランク・ブレイナードやアーノルド・クルダス、日本の野間恒も写真を提供したことがあります)が存在することによります。
彼の著作は、彼自身のパブリシティー会社のクレジットWilliam H., Jr. Millerで世に出ますが、中でもDoverから出版されているオーシャンライナーシリーズは、ペーパーバッグ装丁ではではあるものの、一環した編集方針が貫かれているため、あくまで芸術的観点を重要視するのであれば不向きですが、客船に関するスペックやエピソードなど豊富な知識を得たいのであれば、現在、最適な参考書になりえるものとして定着しています。
本 写真集の仕様・概要
書名 : Great Ships in New York Harbor, 1935-2005 グレート・シップス・イン・ニュヨーク・ハーバー、1935-2005体裁 : ペーパバッグ、112ページ、300mm X 225mm、英語
著者 : William H., Jr. Miller ウィリアム・ミラー
出版 : Dover Publications 2005年
ISBN : 0486446093
現地参考価格(本体表示価格) : $16.95(USA)

















