海 ポスター : アメリカズカップ
戦前のアメリカズカップの写真といえばニューヨークの海を撮り続けたエドウィン・レビック。質・量ともに貴重な歴史的遺産です。コレクションから選りすぐられた3枚を組み合わせたポスターですポスターの解説
1910年代20年代、アメリカ屈指の海の写真家であったエドウィン・レヴィック・スタジオによる1930年代のアメリカズカップの写真のポスターです。上から"Rainbow's Finish""Breaking Away""Ranger"と題された写真が一枚にまとめられています。"Rainbow's Finish"では、1934年のアメリカズカップの防衛艇レインボーが英国の挑戦艇、エンデバーに苦戦しながら勝利を掴んだ瞬間が捉えられています。"Breaking Away"では、そのレインボーを追い詰めながら(1987年にカップを失うまでに、最もカップ奪還に近づいたのは1934年の挑戦艇エンデバーでした)届かなかった、挑戦艇エンデバーのオーナーにして、自身航空工学が専門で航空力学をエンデバーに取り入れたソプウィス卿が自らエンデバーのステアリングを握るシーンが見られます。"Ranger"は戦前最後、史上最後のJ-Classヨット(戦後レンジャーは再度建造されますが、もちろんエンジン付きの近代的なものでした)で、当時のハイテクを駆使し、カップ奪還に再度名乗りを上げたエンデバー2を寄せ付けませんでした。アルミニウム(ジュラルミン)を随所に使ったレンジャーは、その後のカップ艇の建造技術の先駆けとなりSuper-Jの称号をえました。レンジャーのスピード感あふれる写真です。フレーム入りポスターの仕様
作品名 :America's Cup (Type2) アメリカズカップ作者名 :Edwin Levick エドウィン・レビック
製作年 :1934-1937
出版元 :Mariner's Musiumn
印刷国 :U.S.A.
額縁・マット : ブラウン木地カマボコ 12mm、前面1.5mm厚クリアーガラス
額縁サイズ : 215mm x 515mm
作品サイズ : 190mm x 490mm (額縁内寸)
ポスターのフレーム(額縁)詳細
ポスターの作者について
エドウィン・レヴィックは1869年、ロンドンに生まれ、1899年アメリカへ渡り、ニューヨークをベースとする海の写真で成功してゆきます。レヴィックはニューヨークヨットクラブのオフィシャルフォトグラファーとして、アメリカズカップなどセーリングスポーツの写真を撮り、1928年にはアメリカ写真家ブルーリボン賞を受賞、アメリカ屈指のマリタイムフォトグラファーとなりますが、頂点を極めた翌年、心臓発作でこの世を去ります。レヴィックの仕事は第二次大戦勃発前まで妻と息子たちが引き継ぎ、アメリカズカップのJボート時代終焉まで、そのダイナミックな構図を引き継いだ彼のスタジオのカメラマンたちによりレビックのクレジットで撮影されました。その後、戦争の混乱で彼の写真は行方不明となり、1960年代になって、ニューヨーク市庁の倉庫に眠っていた43000枚に上る写真が発見され、ヴァージニア州のマリナーズ・ミュージアムに保存・管理されることになります。因みに、1930年のアメリカズカップからは、レヴィックの下で働き独立していたモーリス・ローゼンフェルドもその撮影に参加、ローゼンフェルド家は3人の息子たちを加え1970年代まで海の写真を撮り続けました。レビックの写真はマリナーズ・ミュージアムの管理の下で出版されますが、書籍としては1893年から1937年までのアメリカズカップを記録した写真集"An America's Cup Treasury"が出版されるのみで、重版の予定が定かでなく、ヨットセーラーたちにとってはビッグボートの華やかかりし日々に思いを馳せることのできる貴重な本となっています。ポスター 詳細
※著作権保護のため透かしを入れていますが、実際のポスターには入っていません

















