海 ポスター : エンデバーのラットを握るオーナーソプウィス卿
紅茶王トーマス・リプトンの遺志を継ぎビッグボート・エンデバーを建造し海を渡ってアメリカズカップに挑戦、防衛艇レインボーを苦しめたのが自ら航空エンジニアでもあったこの人、ソプウィス卿です。トライアルで自らラットを握るシーンのポスターですポスターの解説
英国の航空機産業のリーダーとなり、後にSirの称号を得たThomas Octave Murdoch(T.O.M)Sopwith=ソプウィス卿は、紅茶王トーマス・リプトンの5度にわたる挑戦の後、Endeavor=エンデバーそしてEndeavor2というJクラスヨットによって、1934年と1937年の2度、アメリカズカップに挑戦します。特に1934年はアメリカの防衛艇Rainbow=レインボーを追い詰めましたが、なりふり構わないRainbowのレース運びに破れ、フェアプレーの精神を重んじたEndeavorの戦いぶりは大きな賞賛を浴びました。この写真は1934年、ロードアイランド州ニュポート沖でアメリカスカップ挑戦艇 Endeavorのデッキでソプウィス卿が自らラットを握っているところです。J-Classヨットは、120フィートを越える大きさゆえ、建造された10艇のうち現存するのは3艇、Endeavorは1947年には売りに出されたものの買い手が現れず、あわやスクラップ寸前で救われ、1970年には沈没、引き揚げられたものの、以後、野ざらしにされ、1984年アメリカのヨットレストア家、エリザベス・マイヤーによって5年計画のレストアがなされ、1989年に再び海に戻りその雄姿を取り戻し今日に至っています。フレーム入りポスターの仕様
作品名 :Breaking Away ブレーキング・アウェイ作者名 :Edwin Levick エドウィン・レビック
製作年 :1934
出版元 :Unwrapped Collection
印刷国 :U.S.A.
額縁・マット : 白カマボコ 12mm、濃紺暗灰色マット、前面1.5mm厚クリアーガラス
額縁サイズ : 395mm x 305mm
作品サイズ : 250mm x 195mm (マット抜きサイズ)
ポスターのフレーム(額縁)詳細
ポスターの作者について
エドウィン・レヴィックは1869年、ロンドンに生まれ、1899年アメリカへ渡り、ニューヨークをベースとする海の写真で成功してゆきます。レヴィックはニューヨークヨットクラブのオフィシャルフォトグラファーとして、アメリカズカップなどセーリングスポーツの写真を撮り、1928年にはアメリカ写真家ブルーリボン賞を受賞、アメリカ屈指のマリタイムフォトグラファーとなりますが、頂点を極めた翌年、心臓発作でこの世を去ります。レヴィックの仕事は第二次大戦勃発前まで妻と息子たちが引き継ぎ、アメリカズカップのJボート時代終焉まで、そのダイナミックな構図を引き継いだ彼のスタジオのカメラマンたちによりレビックのクレジットで撮影されました。その後、戦争の混乱で彼の写真は行方不明となり、1960年代になって、ニューヨーク市庁の倉庫に眠っていた43000枚に上る写真が発見され、ヴァージニア州のマリナーズ・ミュージアムに保存・管理されることになります。因みに、1930年のアメリカズカップからは、レヴィックの下で働き独立していたモーリス・ローゼンフェルドもその撮影に参加、ローゼンフェルド家は3人の息子たちを加え1970年代まで海の写真を撮り続けました。レビックの写真はマリナーズ・ミュージアムの管理の下で出版されますが、書籍としては1893年から1937年までのアメリカズカップを記録した写真集"An America's Cup Treasury"が出版されるのみで、重版の予定が定かでなく、ヨットセーラーたちにとってはビッグボートの華やかかりし日々に思いを馳せることのできる貴重な本となっています。ポスター 詳細
※著作権保護のため透かしを入れていますが、実際のポスターには入っていません















