客船エンプレスオブジャパンの ポストカード

“Canadian Pcific Empress of Japan” ポストカード6種セット(送料無料)

客船エンプレスオブジャパンの ポストカード

価格:

600円 (税込)

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  • p2617・・・英国の船舶画家、チャールズ・ディクソンによるポスター。作者不詳とされるポスターですが(カナディアンパシフィック本社のコレクションでもAnonymous扱い)、中央の絵は別途、リトグラフが製作されておりこのポスターの画角の外左下にサインが入れられています。原画が描かれたのは1929年とサインの横に入れられています。ポスターはエンプレス・オブ・ジャパンが就役した1930年に製作されたのではないかと思われます(Charles Edward Dixon, 1872-1934)
  • p2616・・・作者不詳。日本人と思しき母子の後ろ側にエンプレス・オブ・ジャパンが描かれた1930年頃のポスター。米国、英国向けに製作されたポスターと思われますが、欧米には“おんぶ”という習慣がないそうで、これも東洋らしい風景と映るのでしょう。カナディアンパシフィック社のポスターは主に英国でデザインされていますが、当時の日本のイメージはこのポスターのようだったのだと思われます。下部のテキストは、これとは別に“FAR EAST”と書かれた別版ポスターも製作されています
  • p2302b・・・同上、作者不詳、力車(当時は欧米でRikisyaと言えば人力車で通じました)に乗る芸者ガール?・・・後ろ側にエンプレス・オブ・ジャパンが描かれた1933年頃のポスター。かなりキツイ色使いで、現在でもそうかもしれませんが、欧米では中国と日本のイメージに余り違いがないようです。日本人が見て日本に見えないイメージです
  • p2814b・・・作者不詳。日本では横浜みなと博物館所蔵品によって良く知られるポスター
  • p2826・・・1930年前後、作者不詳。大西洋航路のエンプレス・オブ・ブリテンとともに白い船体塗装、「ホワイトエンプレス」をキャッチフレーズとしました
  • p2833・・・1938年?、冬季ハワイクルーズのポスター

戦前の太平洋航路は、大西洋に比べれば需要の大きさの規模こそ違え、北米大陸横断と連動した競合激戦路線だったことが判ります。北からバンクーバー起点カナディアンパシフィックの鉄道・客船、シアトル起点の日本郵船とグレートノーザン鉄道、サンフランシスコ起点のパシフィックメール(後ダラー、APL)とユニオンパシフィック鉄道の三大勢力は広い太平洋で覇権争いを繰り広げました。激戦の中で撤退を余儀なくされた東洋汽船に代わり、かつての共同運航会社パシフィックメールと真っ向から競合するサンフランシスコ線も運航することになる日本郵船は、サンフランシスコ線に浅間丸級、シアトル線に氷川丸級を一挙6隻投入、ダラーライン改めAPLもプレジデントフーバーを投入・・・これに対しカナディアンパシフィックは26000トン、22ノットのエンプレス・オブ・ジャパンを就役させます。エンプレス・オブ・ジャパンは両社新船より一回り大きく、速力で2ノット程度速く競争力では圧倒的優位に立ちました。太平洋の女王という名称はあちこちに使われますが、大きさと速さ、船内の豪華さでもエンプレス・オブ・ジャパンはまさに太平洋の皇后に相応しい抜きん出た存在でした。戦中は、兵員輸送に就き船名をエンプレス・オブ・スコットランドに改称、戦争後、カナディアンパシフィックが太平洋航路を再開することはなく、エンプレス・オブ・スコットランドは大西洋航路で1957年まで活躍しました


○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて

当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています

○ ベースペーパーとプリント

紙:0.27mm厚、特注カットアート紙(参考:官製はがき t=0.22mm)
寸法:148mmx100mm(裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます)
印刷:オンデマンド、ピグメント(顔料)インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです

○ 商品のお届けとお支払いについて
  • ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト(原則ポストカードセットで複数ご注文)にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
  • 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。(システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません)
  • 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
  • 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります

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● カナディアンパシフィック・客船エンプレス・オブ・ジャパンのポスター、雑感

1930年に就役したエンプレス・オブ・ジャパンは二代目で、初代は1891年に就役した3本マスト、スプリットバウを持った帆船型の蒸気船でした。初代は長命で、1922年まで運航され、その船首飾りのレプリカはバンクーバー港の入り口に飾られており良く知られています。二代目は26000トン、22ノット・・・当時は日本郵船で18000トン、APLもやっと2万トンだったので、26000トンの22ノットは太平洋ではまさにエンプレス=皇后のような圧倒的な存在だったでしょう。1942年に、大戦の為に改名、しかし途中間は空いたものの半世紀続いたエンプレスオブジャパンの船名を惜しむ声は多かったと伝わります。米国では、船会社による航空機の運航が制限され、新たに設立された航空会社が旅客機運航にあたりましたが、英国籍のカナディアンパシフィックはこれにあたらず、戦後、カナディアンパシフィックは旅客機で太平洋に戻りました。1990年頃まで存続したCP Airです。CP Airの初期の旅客機はエンプレスの伝統を踏襲し、機名にはエンプレス・オブ・トーキョーの名もありました (T.O.)

● 太平洋航路客船(APL,CPL,MATSON)ポストカード INDEX

 ※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します

マトソンライン・客船マリポサ級のポスター(戦後) ポストカード APL・客船プレジデント・フーバーのポスター ポストカード APL・客船プレジデント・ジャクソンのポスター ポストカード APL・客船プレジデント・ウィルソンのポスター ポストカード APL・客船プレジデント・クリーブランドのポスター ポストカード APL・客船レジデント・モンローのポスター ポストカード マトソンライン・客船マリポサ級のポスター(戦前) ポストカード カナディアンパシフィック・客船エンプレス・オブ・ジャパンのポスター ポストカード ダラーライン・535型客船のポスター ポストカード カナディアンパシフィック・エンプレス・オブ・ラシア級客船のポスター ポストカード

納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】

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