10/10 アートのコーディネート

歯科医院のアートコーディネート:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

いつものことながら、例によって遠来のお客様・・・鈴木英人さんのアートを選んでをコーディネートを提案して欲しい(インテリアギョーカイの頃の懐かしい響き!)とのことで、荒川区で歯科医院を開業されているA先生がいらした。ご来店されると先生はすぐに名刺を出されたが、あいにく右腕が曲がらなくて左手のみで名刺を受け取ることしかできず、右腕の怪我の事をお話して非礼をお詫びすると内出血で腫れた右手をご覧になってご心配をお掛けする羽目になった。先生は大変優しい方で、翌日、知り合いの整形外科の先生に僕の右腕のことを相談して下さって、「内出血は捻挫でも良くあることなので、多分大丈夫でしょう・・・」とわざわざお電話下さった。結局、周囲の”医者に行け”コールに耳を貸さず、顔を合わせるごとに小児科の内海先生に相談したり、果ては遠来のお客様にご心配いただいたりと、いつまで経っても大騒ぎな僕なのである。面目ない限りだ。

さて、A先生、以前に某ドイツ車の展示会で鈴木英人さんと親しく話をされて以来のファンとのことで、ご自宅でお持ちのオリジナル作品とは別に、クリニックのインテリアに英人さんを飾りたいとのこと、事前にお願いしておいた院内の写真を数枚お持ちいただき相談することとなった。思いもつかなかった難しいご要望で、春夏秋冬で絵を掛け変えたい・・・院内の壁面数箇所に四季で都合十数枚の絵をコーディネートして欲しいとのことである。先生は海が大変お好きで、当然海を飾ることをお考えなのだが、厳密には春や秋冬を描いた作品もあるのだけれど、基本的には英人さんの作品はどちらかといえば季節感は強くない(例えばA先生も同じ事をおっしゃるが、”湘南に生きる”、相模湾に馴染みのある人には北東の風でいかにも冬の相模湾とわかるのだが、飾るとなれば冬向きとは言い難かったりする)ので、一枚飾るのであればともかく四季の季節感と言われると結構な難題である・・・ところが、やってみると怪我の巧妙か、ひょうたんから駒か、日頃、直感的ながらある種の自分の論理で商品化している仕事の中で、英人さんはとりわけ分かりやすさと大事にして割とビビットな色使いのコーディネートをしているお陰で、意外にもあてはめればそれなりの季節感らしきものが出せることに初めて気づいた。残念ながらご要望で赤は止めて欲しいとのことだったので、得意の赤のマットを使った商品は提案できなかったが、例えばこれも赤い感じがクリスマスとか冬の季節感に実にマッチする・・・そんなわけで、お持ちいただいた院内の写真に合成で英人作品を飾った画像を作って無事に提案させていただくことができた。

数日のやりとりの後、A先生には僕の提案をご了承いただき、遠からずクリニックに英人さんの作品を飾っていただけるようになったが・・・女房が「インテリアコーディネーターみたい・・・」と言うので、僕は言下に否定した。確かに、僕は20年以上インテリアのギョーカイに身を置いて様々な素晴らしい現場を見てきたけれど、あくまで僕の本職はセールスであった。強いていうなら、この表現はインテリアデコレーションということだろうか?・・・一方で、何万枚ものアートプリント見て、その中からオーシャンノートの商品を選んでいるのも確かで、その方面の目は確かに肥えてきてはいるのだろう。絵や音楽のかなり造詣の深い常連さんからも、僕が思う以上に僕のセンスというやつを信頼されると面映かったりもするが・・・腕の怪我のおかげで思うに任せない日々は続くものの、僕はカッコイイデザイナーであるよりは職人でありたい。この気持ちは不変である。(2009,10,10) 追記:鈴木英人さんの作品は2014年10月で取り扱いを終了いたしました

2009 blog

ページトップへ