01/10 ビーチコーマー 足下を見てしまう4人

葉山・桜貝:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

先日、スーパーに買い物に行くと早くも生のワカメを売っていた。地方によって違うのかもしれないが、確か三浦半島近辺ではワカメの解禁は2月1日のはず、養殖モノは早いのかもしれない。しかし、そろそろ季節である事は確かだから、流れ着いたワカメをアテにして3連休初日の土曜は午前中の定休を利用して久しぶりの葉山散歩である。葉山公園も有料期間は行くこともないので9ヶ月振りの葉山である。子供たちは赤ん坊の頃から行っていた場所なので勝手知ったる人の家ってなもんでご機嫌である。残念ながらアテにしていたワカメは無かった。みのみんたのテレビで取り上げて以来、今ではメカブもすっかり売り物になったがそもそもワカメを拾うようになったのは、まだメカブの商品価値が無く漁師さんが大量のメカブを切って捨てていたものをここ葉山で親切な女性に教えられて沢山拾ったのがきっかけだった。当家の春の食卓には細かく刻んだメカブ(茹でてからフードプリセッサーで刻むだけ、簡単である。味付けは酢醤油、ゴマ油を加えても宜しい)、茎ワカメはマストアイテムである。

「金なんかぁ、落ちちゃいないよ。空を見て歩け!オノデラ」とは長く一緒に働いたかつての上司が僕に良く飛ばす激だった。猫背というほどではないが、あまり姿勢の宜しい方ではないので上司はそのように言ったのだろう。しかし、ビーチに行くとイケナイ。横須賀某所で赤いビーチグラス狙いのビーチコーミングをやる時なぞそれこそ1m歩いてはしゃがんでの繰り返しだが、それほどではなくてもビーチに流れ着いた貝殻や流木、その他様々なものを見逃せず、海に行くと景色の良いところにいながらついつい足元を見てしまう。僕が子供の頃はビーチコーミングなんてしゃれた言葉は無くって、海岸で拾い物なんざしてりゃそれこそゴミ拾いのように思われたものだ。子供の頃、魚釣りが好きだったが大人が使っているような高価な浮子(これでウキと呼ぶ)は買えなんだ。普通のピンポン玉のような浮子は50円とか100円でも、アタミウキと呼ばれていた大きいやつは200円も300円もしたのだ。(阿波釣法が有名になる以前だから、今主流の小さなオモリ入りの木製の浮子は無かったし、遠矢ウキだってまだ無かったから、アタミウキといえば大人の道具であった)ところが・・・である、海に行くとこいつが落ちているのである。日本書記に記されている海彦山彦のお話、たかが釣り針一本でえらい騒ぎと子供心に思ったことは事実で、日本書記の頃に釣り針を作るのがいかに大変か知らないからそう思うのであって、しかしながら僕の子供の頃は大人が使う高価な浮子は海彦の釣り針と同じくらい大切な宝物だった。海に行っては浮子拾い・・・やがて生来のコレクション癖で釣りよりもいろんな浮子を拾って集めるのが楽しくなってしまった。

今は浮子を拾い集めるわけではないが、海に出かけるとついつい足元を見る癖は結婚した女房にも染り、子供たちも同じ、ビーチに降りて気持ちよくブラブラしていたかと思えば、5分も経つと4人全員しゃがんでいたりする(苦笑)葉山公園から御用邸を経て一色公園まで歩き一色公園のシーソーで遊んで戻るのがいつものコースなのだが、今回のブレイクはサクラガイ。サクラガイは生息域が広い割りに採れる場所が限られた貝である。薄くて小さいから何らかの事情で貝殻だけになると割れてしまう。静かなところじゃないと無事には打ち上がらない。そして無事に打ち上がったとしても人が歩けばもう終わりすぐに壊れてしまう。僕がサクラガイのことを教えてもらったのは2年前、由比ガ浜に住んでいるOさんからだ。早朝の由比ガ浜、人が歩く前に行けば運がよければ10や20くらい拾えるそうで、道理で江ノ島あたりのおみやげでサクラガイがあると思ったら(ちなみにサクラガイは古来、お守りとされている)、湘南江ノ島あたりから由比ガ浜あたりの遠浅のビーチが絶好の採取場所なのだそうだ。で、その南端が一色にあたる、森戸あたりはあまり知らないが、大浜や長者ガ崎ではサクラガイはまず採れない。砕けてしまっているのだ。

ただ、歩くのも悪くないが、こうして”宝物”を拾うのを楽しもうとすると、子供たちはゲーム感覚で大はしゃぎである。一色の浜に下りると宣言・・・「ヨシ、お父さんはサクラガイを見つけるぞ!」   そうそうゴロゴロあるものではないから1個目までが緊張だ。約10分後、一個発見。早速、子供たちにサクラガイを教える。もう夢中である。欠けているもの、ツメタガイにやられて穴の開いた貝殻がほとんどではあったが、二人して感心するくらい見つける。ウンウン、中々の集中力だゾ・・・といっては居られない。父親の威厳・・・こちらもしゃがみこみモードから這いつくばりモードで全開すると・・・あったあった!全長12mmながら2枚くっついたまま、穴も開けられていない完全なサクライガイをゲット!

さても平和な一日である・・・(2010,1,10)

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