疑似4チャンネル ビデオ上映会

タイタニック、クィーンメリー2のDVD

片づけ魔というか整理魔というか・・・環境を整えることに気持ちが向くと止まらない性質である。昔、一人者だったころ、僕の部屋は水道工事屋さんがきて「ここはスタジオか何かですか?」と目を白黒されたこともあったし、アルフレックスの営業部長だったNさんが遊びに来た時は「小野寺ぁ、お前さぁ、こんなにスキがない部屋に住んでるから嫁さんが来ないんだよ。男はさぁ、その辺にパンツの一枚も転がってなきゃ・・・」なんて説教されたものだ。この半年ばかりは店の環境に無頓着すぎてデッドスペースも目立っていた。マルチなPC環境も整い(返す返す・・・テレビやDVDプレイヤーを買うよりPCの方が安くて役立つ)、映像のデモも賑やかになって目指す文化の発信拠点に一歩近づいてきたが、ここまで来ると今のところ一番大きなモニター(それでも19インチ)を備えるメインマシーンが僕とだけにらめっこしていることを勿体なく思えてきた。新しいから液晶が明るいし(これ変な表現、バックライトが明るいのだ)、解像度もとりあえずXSGAではあるが一番あるからだ。で、先日はテレビで放映されたポニョをキャプチャーで録画したのでこれをCM抜きに編集して子供たちに上映した。店の奥は3-4人しか座れないが、距離からしても19インチで結構な見栄えがする。子供たちも大満足だ。普段一番奥で仕事をしているからモニタは奥の壁に向かっているのだが、回転台を買ってモニタを店の中心側に簡単に回して見ることができるようにした。実は恥ずかしながら知らなかったのだが、PCにはUSBキーボードやマウスを複数繋ぐことができるそうで(XP以降かも?)、モニタが回転して店側に向いた時にはお客様にウェブの商品を見て操作していただけるようにした。先日、お客様が重なって店内でウェブを見ながら絵を選んでいただくのに難儀したからだ。もちろん、いろんな打ち合わせにだどなたかがいらした際も今までみたいにヨッコラショとモニタを動かさないで済む。モニタを回して、おまけに操作もしていただけるわけだ。

さて、開店の時から、音の方はBOSE Companion 3を使っている。その前のCompanion 2(だったかな?)や新製品だったCompanion 3-2の試聴もしたが、すでに製造中止だったCompanion 3が一番音が良かった。定位が良くリスニングポジションにも縛りがないからだろう、落ち着いて聞けるのだ。慌てて新古品を入手した次第だが、お陰で音の評判は良くて(音を褒められても売り上げには関連がないのだが-苦笑)、小さなサテライトスピーカーを教えるとビックリされる。ただ、ポニョを再生していて子供たちが極めて満足しても僕には不満があった。やはり完全にモニタがL側スピーカーより左過ぎて頭の中の左後頭部あたりに寂しさがある。(本当にそこかしらん?ただそう感じる感覚である-笑)それが充分ステレオに聞こえてきても音源が右側だけだと、やはり違和感がある・・・大げさなUSBオーディオで5.1chやら7.1chやら、やはりオーシャンノートも不景気で決して楽ではないから・・・と考えていたら、使わなくなったアクティブスピーカーやらミニコンポが目についた。マルチスピーカーなんて恰好良いものじゃなく”とりあえずサブスピーカー”というわけだ。都合の良いことに複数のPCから音を再生するのでオーディオセレクターを使っていてアウトプットが2つある。簡単な方でUSB電源のPCスピーカーから実験するとまるでダメ。寂しさは軽減されるがBOSEの音質に追いついていない感じだ。で、ミニコンポの方を実験。これは、FMを聴きたいとボヤいたら大津幼稚園のM先生が幼稚園で使わなくなった機械を持ってきてきれたもので(幼稚園というのは面白いところで、ラジカセやCDラジカセでその”カセ”や”CD”の部分だけ駄目になった機械はゴロゴロしているのだ。娘たちが通っためぐみ幼稚園も同じだそうだ)、湘南ビーチFMオンリーになってFM横浜を聞かなくなったので放っておいたものだがAUX入力があるのでアンプド再生ができる。ちょっと考えた末に、どうせアンプド再生するなら、ただ同じRL信号をそのまま重ねるより、聞きかじったことのあるスピーカーマトリックス疑似4チャンネル(サラウンド)をやってみることにした。詳しい理論は知らないが簡単に言えば、普通とは違う直列結線でスピーカーを鳴らすことで、左のスピーカーからは(左マイナス右)の音、右スピーカーからは(右マイナス左)の音が出る。この音には環境音が多く含まれていて(例えば残響音)この直列結線のスピーカーをリアスピーカーとして配置するとサラウンド環境が得られるというものだ。今は亡きオーディオ評論家の長岡鉄男さんが自身のリスニング環境で採用していたことで有名だが、結線法は数種類あって、本式は一台のアンプでスピーカーターミナルも4本のスピーカーであれこれ供用したりして結線するのだが、今回は同じ信号を別システムに直列結線してメインスピーカーと交互に置くだけにした。(写真には便宜上リアスピーカーと書いた)   これは・・・ビックリ。もし、家に使っていないスピーカーが別になっているミニコンポなどがあるならば試してみることをお勧めする。臨場感と言えるかどうかはわからないが、すごく密度感のある音場が得られることは確かだ。できれば2.1chかセンタースピーカーのあるシステムに加えるべきだろう。そうしないと・・・直感的には中ヌケの音になりそうな気がする。スピーカーは直列でつなぐと単純に言えば音の大きさは半分以下になる。(スピーカーマトリックスはマゴナ研究室さんのブログを参考にした)

と、言うわけで、どこかの試聴室と比べるほどのものではないが、折角の機会にもなったので、1時間半のビデオ上映会を開くことにした。10人お集りになっても座るところもない、小じんまりした会だ。一回目はお気に入りのタイタニックのドキュメンタリーだ。ご覧になっていなければ、皆で見ましょう・・・といった程度のことである。

電気屋さんの息子に生まれた気負いもあったかもしれない。僕もご多分に洩れず秋葉原に通ったりする”なんちゃってオーディオマニア”だった。晴海で開かれていたオーディオフェアなんかも行ったものだ。しかし、悲しいかな、結局(自分の)ステレオは買ってもらえないんだ。電気屋の自宅にはピンピカの家電品があったろうと皆思うものだ。これは大マチガイ。テレビもステレオも売れ残りか月賦が払えなくなって引き取ってきたものとかばかり。新品なんざあありゃしない。唯一、電子レンジが初めて発売された時だけは、店主が知らなきゃ売れんだろうということで日立から電子レンジを貰ったのを記憶している。憶えているだろうか?昔の電子レンジの重たいこと重たいこと。今思えば、高尚な音楽、クラシックやジャズなんか聞かない。ビートルズや拓郎、陽水である。根本的にオーディオマニアになる素質がありゃしないのだ。それでも、アルバイトしてお金を貯めて初めて買ったものは家具とステレオだ。(家具を買うところなんか、後のインテリアギョーカイへの伏線かしらん)それこそ、長岡鉄男さんの評価なんかを穴の空くほど読んでステレオを買ったものだ。スピーカーはヤマハの名機NS-1000M、アンプはA7a、プレイヤーはパイオニアのPL-50L2・・・後にカセットデッキなんかも買った。ま、全体的に若気の至りといったチョイスだ。(今の思考能力があればJBLの4312を買ったろうなぁ)、当時使わなくなった15畳以上の広さの洋室を与えられていたものの、良くあることだが秋葉原で試聴したようには音は出なくて、新宿のDUGなんかでJBL(4344というスピーカーだったかな?)を聞くと、どうやったらあんな音が出るんだろうと羨んだものだ。いずれにせよ、JBLのパラゴンがあったところで(オークションで500万円とかで未だに出てるんだなぁ、すごなあ)ビートルズや拓郎、陽水が悪いとは言わないが・・・まして一時、夢中だった菊池桃子とはいかんなあ・・・オーディオマニアになるにしても、お金と趣味嗜好によるところの才能が要るようだが、一番大事なことは何事も情熱と執念と心得たいものだ。(2010,3,2)

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