モデルヨット、やっぱり苦戦の巻
職人の祖父の血で、モデルヨットの製作はスイスイスイ・・・と、やっぱり簡単には行かないものである。実は欲張って、リプトン卿のシャムロックと平行して1934年のアメリカスカップ防衛艇、レインボーも作り始めたのである。手が慣れているうちなら簡単だし、当然、上手に作れるはずだと思ったのだ。これが結果的に良かったのか悪かったのか、まだ結論は出ないが苦戦している。同じアマティのキットなのに、製造時期が違うのだろう、ハルの下地が悪いし、デッキの板も全然違う木で貼るようになっている。それでもデッキ貼りはスイスイスイ・・・ところがこのレインボー、デッキの真ん中をマスキングして淵の部分をハルから一体で塗装するように指定されている。で、先に調べれば良かったものを、実際の写真を見たのはデッキを貼った後。店に飾ってあるエドウィン・レビック(ニューヨークヨットクラブのオフィシャルフォトグラファーだった写真家)の写真”レインボーズラン”を繁々と見ると・・・何とハルからデッキの淵までは勿論一体のようで、かつ、デッキはその面より板厚分高さが上がっている。それがわかっていれば、淵の部分のデッキを貼らずに作ったものを・・・脅威の努力はここから始まった。何と淵のデッキ3枚分をノミで削ったのである。(剥がしたのではない)当然、鉋ではないから水平にはならない。ペーパーをあて、エポパテで埋めて、木工ボンドで固めて・・・
まあ、いろいろあるが、もうひとつ意外に大変なのがマストの穴あけである。0.5ミリとか0.8ミリの穴を開けるが、ルーターも無ければ、そんな刃が使えるドリルもない。ピンバイスで開けるのだが、丸いマストに人力でまっすぐの穴を開けるのがいかに大変か!ミニ旋盤のようなものが無ければ不可能のものも、手を慣らしてだんだんまっすぐに開くようになる。そもそも片方から真っ直ぐに貫通させるのは難しいので、両側から攻めるように工夫したり、まあ人間の進歩も窮すると早いものなのである。
とか何とかやってる間に、もうすぐやっとハルの塗装に入る。これがまた笑い話で、下地用のプラサフ(プライマー・サーフェイサーというやつ)、これが横須賀では入手が大変なのだ。普通はカーショップでソフト99の補修用のプラサフを使うのだが、クレオス(旧グンゼ産業)の模型用のプラサフは粒子が細かくて良いらしい。これが・・・無い。昨日は行ける範囲の模型屋さんの電話したが・・・無い。やっぱり東京って凄いところだ。東京なら難なく手に入るのに。ハルにはラインを引かなきゃならない。本当はICテープという細いデザイン用のテープが良いのだが、これも探すのが大変そうだ。鉄道模型では結構当たり前に使うと聞き、鉄道模型店に電話するも「キットにデカールが入っているので、そんなもの使いません」と来た。
明日は忙しい。店が休みだが、横須賀中央のカワシマでテープを探したいし、衣笠から林に向ったところに結構、充実してるように見える模型屋さんがあったように記憶しているから、プラサフを探しに行かねばならない。というわけで、10日で完成はとても無理な話と観念している。少し、挫折感。(2007,3,13)

















