10/27 旗挙げ ヨットエンサイン

英国商船旗ヨットエンサイン:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

窓の外に上町の店でも掲げていた旗を揚げた。大英帝国のレッドエンサインと米合衆国のヨットエンサインだ。上町の時も良く訊ねられたが、エンサインは船の船尾に船籍国を明示するために掲げる旗で、古く帆船時代まで遡れば国旗よりも早く用いられたらしい。つまり、海で出会って互いに戦意の有無を明確にするために船籍を明らかにする必要があった訳で、状況は陸の上よりも切迫していたわけだ。現在では、外国の港に入港する時は船尾に国籍を示す旗(日本の商船は商船旗が定められていないので日の丸、自衛隊の船には海軍旗が使われる)、一番高いメインマストには敬意を表し入港国の国旗を掲げることにより敵意がないことを示す。ヨットで世界一周するときなど、予定外の国に寄港せねばならないことがあるため、様々な色の端切れを持って行くそうで、不意の寄港時には急遽その端切れで寄港国の国旗を作るそうだ。そうしないと・・・撃たれても文句は言えない。

旗は上町店舗閉店の時に幾人かのお客様に所望されたが、こうして新しい仕事場でも使うつもりだったので丁重にお断りした。モノは良いもので、アメリカから取り寄せた本物のギョーム用の旗である。

この二枚のエンサインは、元々アメリカスカップを文字って掲げたものだ。何故が米国ではヨットエンサインを使うことが少なく星条旗を使っていて、そのあたりは結構いい加減で、軍艦も殆ど星条旗を用いながらも司令部や司令官が座乗すると定められたエンサインを使用したりしている。英国は割とルールがきちんとしていて、それは・・・僕らが思う程、英国民がユニオンジャックに思い入れがないだろうと推察されることと関わりがあるように思える。ユニオンジャックは、単純にイングランド国旗とスコットランド国旗にアイルランド国旗を足したもので、サッカーのワールドカップを見てもわかるように、英国の人は本当の国旗はユニオンジャックではないと思っている節がある。だから逆に船になるとわざわざユニオンジャックなど使用せず定められたヨットエンサインを使用するのだろう。時代によって決まりは違うが、現在はレッドエンサインは民間船・商船、ブルーエンサインは政府、ホワイトエンサインは海軍と決まっている。

さて、旗を揚げるのに引っ越してからふた月もかかってしまったが、旗は強風、悪天候で無い限り朝の出社から夕方の事務所クローズまで掲げている。堀ノ内駅のホーム(横浜・横須賀中央寄りホーム)からも丁度ご覧のように見えるし、三崎・久里浜方面からの上り電車からも堀ノ内を越えるところで見えるはずだ。何となく・・・気分は ”旗挙げ” である (2010,10,27)

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