12/24 Merry Christmas タイタニックの笛

クリスマス2010:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

我が家のクリスマスは多忙だ。それはひとえに次女の誕生日がクリスマスイヴだからである。さすがにこの二年ばかりはやめたけれど、女房はクリスマスと誕生日のケーキをふたつ焼いていたし、クリスマスプレゼントこそサンタ任せだが(笑・・・嘘?)、本人にしてからどちらがクリスマスプレゼントか誕生プレゼントか判らなくなってしまうようだ。

昨日の天皇誕生日、去年は城ケ島へ出かけたが(この日は海辺は空いているのだ)、先週末の法事の馳走の影響か、はたまた今年はおととい22日にだった上町教会のクリスマスキャンドルサービスの疲れか・・・どことなく体調が整わず軽運動の卓球。午後は、長女にグラタン作りを教授。10ケ月前、今年の長女の誕生日プレゼントはヘンケルのぺティナイフを買ってあげた。決して高価なものではない(安くて軽いロストフライ10070-130というもの、切れ味が悪いというレビューも多いけれど・・・まあ、研ぎ方を知らないんだなあ日本人は特に・・・ステンの刃物は鋼とは違うから)のだが、僕がかれこれ18年も使っていて大変具合が宜しいのと同じものだ。料理を”するしない”はその時々の暮らし向きによるだろうからどちらでも良いだろうが”できるできない”ということであれば出来なきゃイケナイと思う。人間は食べなくちゃ生きてゆけないし、これはイコール殺生の外ならないのだから、いただいた生命を美味しく残さず健康的に食さなきゃならず、為には料理が出来なくてはイケナイ。

昨日は初心者コース、材料を適宜切って電子レンジで下ごしらえ、グラタンの元はキャンベルのスープ缶である。朝は、メモをとらせて作り方のブリーフィングもやっておいたので簡単と思ったが(無論、僕がやる時はぜいぜい下ごしらえに30分少々、焼くのに30分)グラタン皿にスタンバイするまで2時間もかかってしまった。長女も初めての本格的なメニューに疲れたようで夜はバタンキューだった。今回はナンチャッテ料理だったけど、明日のクリスマスの食事は(前述誕生日故、我が家は24日は次女の誕生日のごちそう、クリスマスは25日にしてる)久々にピザを焼くし(勿論、生地から作る本物)、時間を手間ヒマかけて憶えたイタリア料理は折角縁あって親子でいるのだから全部教えるつもりだ。イタリア料理さえひととおり出来れば・・・フランス料理も和食も中華も大丈夫である。もっとも魚の扱いは別途やる必要があるが・・・

料理の良いところは(毎日やってるとそうも言えないが)、普段使わない脳を使うところにある。僕は、作曲と良く似ていると思ってる。西洋音階が音楽のデファクトスタンダードになってから音は全音7音と半音5音の12の音階とその音の長さで記号化されている。つまり、無限ではあろうが組合せにすぎないのである。これが、料理も似ていて、使う材料は肉、魚、野菜、これを炒める、蒸す、煮るなどの方法で調理し、塩、醤油などで味付けする・・・この組み合わせであり、どんなに手法を変えたところで椅子や机を電子レンジでチンしてペンキでもかけて食すことはないのだ。

座右の書の一冊に昨年亡くなられた海老沢泰久さんの”美味礼讃”がある。(美味礼讃はブリア・サヴァランの味覚の生理学の邦題だが・・・こちら本家の方の美味礼讃は買ってから15年ほど経って読破していない。難解だ)辻静雄さんの半生記だが、その中の一説に、現代(1960年代)のフランス料理も所謂古典と言われる料理(エスコフィエとヌーベル・キュイジーヌの扉を開けたフェルナン・ポワンなど)をアレンジしているの過ぎない・・・といった若き日のポール・ボキューズが辻静雄に語る場面がでてくるが、まさに音楽も料理も同じで、音楽はその人が聞いたことのあるフレーズが記憶の奥底に残っていてそれを組み合わせたり和音を変えたりして作曲しているわけだ。ボロネーゼのミートソースが肉味噌になったりマーボ豆腐になるようなものである(笑)

さて、次女の7歳の誕生日プレゼントは・・・英国・アクメ社製のサンダーホイッスルである。あの映画”タイタニック”でローズが救命ボートを呼ぶために吹いたのもこのホイッスルだ。このホイッスルは、1912年当時、タイタニックのみならず蒸気船の士官や甲板員が使用していたもので、現在でも製造されていて、これはサンダーモデルに”TITANIC”の刻印が入っている。某オークションで”本物”とか言って1万数千円の値段がついてたりするが、英国本社での販売価格は20ポンドしない。(無論輸送費はプライオリティメールで一声1000円かかるけど) 重たいし、吹くのに力が要るし、どちらかと言えば、今は高い音が好まれるから時代感のあるものだが・・・とても良いものである。(女房が幼稚園で使うものなんざあ、ピッピッピッってな感じで吹けないとダメらしい)

FMラジオからは・・・相変わらず山下さんの”クリスマスイブ”・・・飽きずにジンと来てると思いつつ・・・さっきの古典の料理でいえば・・・ルネサンス様式、カノン循環コードかぁ・・・上手いことやってるなぁ、そのものズバリ間奏ではカノンを入れてるし・・・結局、何でもアリで美味けりゃいいのだ (苦笑 2010,12,24)

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