07/05 アメリカズカップ (アメリカスカップ)

第32回のアメリカズカップは、スイスのアリンギレーシングの防衛で幕を閉じた。下馬評的には挑戦艇、チームニュージーランドの有利が伝えられていた。ひとつには、ずっとアリンギには調整不良がつきまとっていたという噂、ルイヴィトンカップ(挑戦艇決定シリーズ)を勝ち上がったチームが有利というジンクス、そしてルイヴィトンカップ決勝ではイタリア・ルナロッサを5-0の圧勝で下したという強さ・・・こんなことでアリンギの不利といわれていた。結果は5-2でアリンギの勝ち、またしてもカップは海の無いスイスで挑戦者を待つことになった。テレビでも新聞でも残念なことにアメリカズカップの模様は伝えられていない。せめて新聞にレース結果くらいは載せてもバチがあたらないように思うが、日本人はF1レースほどにはアメリカズカップに興味を持っていないということだ。

僕はヨットオーナーでもないし、先輩のIさんのヨットに乗せてもらうのがせいぜいだから、偉そうに言えたものでもないのかもしれないが、この無関心ぶりにはいささか違和感を覚える。でも、考えてみればサーカーだって、ちょっと前までワールドカップなんて誰も知らなかったし、そのあたりは”キャプテン翼”の功績が大きいのだと聞くし、ここはひとつ”ヨット漫画”なるもので世間様を盛り上げてはどうかと思ったりもする。うろ覚えなのだが、ニュージーランドという国は確かに6世帯に1世帯がフネを持っているというお国柄ではあるものの、そもそも、1987年にオーストラリアで開催されたアメリカズカップを見て、この経済効果に着目し、国を挙げてアメリカズカップ奪取を図り成功した。そしてあろうことか、その経済効果で国民一人当たりGDPを瞬間的?にせよ世界一位に持っていったのだ。ことさら異議申し立てもしないが、可能性の低い東京オリンピック誘致に55億円(もうすでに別枠で1000億円積み立てているそうだ)お金を使うなら、その分アメリカズカップに真剣に取り組んだ方が賭け率も良いと思う。ちなみにアメリカズカップを戦うには100億とか200億とかだそうだ。「なんだ?フネも持っていない奴が何を言うかっ!」なんてやっているからいつまでも進歩が無い。自動車レースをやっていない人だってF1は見る。なんで、フネの世界だけこんなに閉鎖的なんだろう・・・

アメリカズカップ(本当はアメリカスカップと発音するが、舵誌でも、1995年2000年のニッポンチャレンジのテクニカルディレクターを務めた宮田東大教授さえ”ズ”で発音するので僕も便宜上”ズ”にしている)は、ここで書くと長くなるので止めるが、それこそ国を挙げて奪取する価値のあるものだ。ワールドカップと同じくらい価値がある。日本人は”海の民族”と自分たちで思うほど海洋民族ではないと思う。でも、カップを取りに行くことで、その辺も一気に打破できるように思う。サッカーだって一生懸命やってここまで来たのだし。そして、僕達の子孫がもっともっと世界中で力を発揮できる時代・・・そんな時代を作ってゆく突破口も”海”にあるんじゃあないかと思っている。断わっておけば、技術的には、カップレーサー建造の技術にかけては2000年当時最も最先端を行っていたのが日本である。当然、フネは優秀だった。あとは、組織作りとレース運びだけである。個人的には金さえあれば、カップに一番近いと思っている。(2007,7,5)

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