01/04 アメリカスカップ

アメリカスカップ・アメリカ杯物語:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

カメラとゴルフには近づかないようにしてきた。どちらも”道具”に(多分)ウルサイ世界で、凝り性の僕がはまると一財産あっても追いつかないと思ったからだ。

というわけで、”写真”というものには詳しくないのだが、今回は乾板写真というものに出会ったので良い機会なので少しだけ聞きかじってみた。乾板というのはガラス板にあらかじめ銀塩液を塗っておき必要な時に取り出して現像できる、いわばフィルムのガラス板のようなもので普及するのは1870年代で、これがその場で塗ってすぐに現像しなければばらない湿板を駆逐した。1900年になるとジョージ・イーストマンが発明したフィルムを使うコダック・ブローニーカメラ発売、これが今度は乾板を駆逐した。戦後は35mmフィルムが爆発的に普及、フツーの人がカメラをいじる時代が来た。

とまあ、概説はこんな感じだが、面白いのはアメリカスカップの写真をこの写真の進歩と重ねると、それぞれの写真家が重ならなかったことだった。乾板はJ.S.ジョンストンという人で、この人はブローニー発売の前年に亡くなった。ブローニーはエドウィン・レヴィックで、ブローニー発売の前年に英国からニューヨークに移住、1929年には亡くなったがスタジオ(モーリス・ローゼンフェンルドも働いていた)としては1940年代初めまで写真を残している。

ワイト島のビーケンは三代、初代の乾板、二代目のブローニーから始まって今もとり続けている。アメリカのローゼンフェルド家は二代、ブローニーから1980年代まで、写真は博物館に売ってしまって撮るのを止めてしまった。いぜれにせよ、デジカメのデータや画像のデジタルデータはハードディスクが飛んじゃえば終わりだが(当家でも子供が小さい頃の写真が半年分くらいやられた)乾板もフィルムも強い。100年もつのだから・・・

で、これまた良い機会なので、しばらく前に古書で求めた”アメリカ杯物語”(吉谷龍一 著)を読んでいる。1986年発行の本だがとても良い本である。人間ドラマの部分とレース詳細の部分のバランスが良く、新事実というほどのものはないが日本には詳しく伝わっていないお話もある。(と思った) しかしB4版で247ページ、写真多数、当時のお値段18000円也の超労作である。

序文の一節に「・・・誰かが一度は書かねばならないと思っていた・・・」とある。まさに、我が意を得たり! である (2012,1,4)

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