01/22 CAZZO!

客船コスタコンコルディア:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

イタリアのクルーズ船、コスタ・コンコルディアが座礁事故を起こしたのは報道の通り。ポスターやアート、デザインの関係で、僕が多少船のお勉強をしているせいで「大変ですね」とか「タイタニックみたいですね」とか言われるのだけれど(苦笑)、クルーズ船が起こすべくして起こした事故を僕は関知しないし、コメントも特に無い。元々、今時のクルーズ船を客船だとは思っていないし、あれは海に浮いてるホテルだ。

まして、タイタニックの事故から100年ということもあって、強引に因果をこじつける向きもあるけれど、遊びの航海で座礁したものと定期船が意地とプライドと使命をかけて大西洋横断航海をやってたのとは本質的に事柄が違っている。乗船客だって、当時の定期船には自分と家族や子孫の人生を米国への移民に賭けたギリギリの切羽詰った状況がそこにあるわけで・・・

だから、船長も・・・平気で逃げる。イタリアの沿岸警備隊が先に逃げた船長に”Vada de board, cazzo!”(船に戻れ!こん畜生!)と言ったそうで、これが評判になりイタリアやフランスではTシャツまで売られているそうな・・・先日、読んだ日本郵船・浅間丸の本の中に、第八代船長・藤田徹の最後に触れた一文がある。浅間丸を降りた後、昭和19年、元フランス船の貨客船・帝亜丸の船長を任じられた藤田さんはルソン島北で米潜水艦に攻撃され沈没した帝亜丸と運命をともにした。巷では藤田さんが沈没寸前に拳銃自決したとの風聞が流れるが、これを聞いて「御立派な最後!」と褒められた藤田さんの未亡人殿は「藤田はそんな死に方などしません。船乗りらしく、海のなすがままに死んでいったはずです」とおっしゃったそうだ。

コスタ・コンコルディア・・・まったく CAZZO! である (2012,1,22)

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