11/12 日本郵船氷川丸の模型

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戦艦三笠で開かれていた船の模型コンクールが終ったので、展示されていた次女の夏休みの宿題、氷川丸の模型が戻ってきた。賞はもらえなかったけれど、次女は本当に一生懸命にやったし・・・力作だと思っている。

グッと話が下世話になるのだが、船の模型というのは難しいもので、とうとう上町の店を構えていた時には納得できるものには出会えなかった。勿論、模型探しに注力した訳ではないし、艦船模型は奥が深いから門外漢である僕がどうのこうのと言える筋合いではないのだろうが、好き者の一般ピープルとして・・・例えば自動車の1/43精密模型の様なモノが何で船には無いんだろうと不思議に思ったりしてる。

客船ではないけれど、「これは凄かった」と思えたのは、フランス・アボルタージュのモデルヨット。値段も凄い(1/50でざっと30万円)けれど、それはそれは惚れ惚れするものだった。10年ほど前は平河町にお店(MAREという)があったのだけれど今は見ることはできない。ちょっとしたことで問い合わせをしたことがあるのだが、社長の安田さんは誠実な方で丁重に取引の条件などご連絡いただいた。僕は口利きでいくばくか頂くつもりもなかったので、買い取って当社で在庫が出来る状況ではないことを正直に申し上げたのだが、こんな切った貼った売り逃げ(笑)の時代に商材も上等ならば商いも誠実なものと感じ入ったものだった。

逆に、高名な船舶模型の某社さんには煮え湯を飲まされた。失礼がないようにと某海事博物館の知人に紹介をお願いして丁重にお取引をお願いしたら・・・「こんなもん、作るのに何年かかるかわかりせんよっ!」と随分なことを言われてしまった(笑) こちらは小売店舗だったから、同じものを幾つも並べても仕方が無い・・・有償のカタログを購入して、掲載商品を10ばかり選んで値切りもせずにお願いしただけなのだが・・・直に話せばいかに僕がノンキなトーサンであっても判る。僕だって、世界は違うけれど家具ギョーカイではいろいろな会社を見て、沢山の職人さんと仕事をやってきた。   「ここん家はいい仕事はできない!」

素人考えで恐縮ながら、今のところ小さな船舶模型はポリレジンのものが優位だろう。プラッツというところで作っている1/2000の大和なんか値段から見たら信じられないような出来である。少量もしくは型抜きしにくいものならシリコン型、ある程度量産ならロストワックスだろうが、金型・金属模型は難しい時代で、先の某社さんの模型の出来もまあそんなもんだろうといったところか(笑) 近い将来・・・きっと3Dプリンターの時代がやってきて、模型の価値観は劇的に変わってしまうだろう。

と、奥深い模型の世界と、我が家の氷川丸は全然別世界で・・・アイデアはクルーズトラベラーという雑誌の創刊号に載っていた、おもちゃコレクターの北原照久さんが持っておられる客船クィーンメリーのおもちゃである。考え方は単純で、デッキプランが一層ずつ厚めのボール紙に印刷されていて、これを重ねれば船の形になり、バラせば船の構造(デッキプラン)が見えるというものだ。(9月の日記にも)

船の形を木などで削ったことがあれば判るが、角材から削り出すのは難しい。僕も中学くらいの頃に帆船ゴルヒ・フォックの船体を角材から作ったことがあるけれど、船底に向かうテーパーなんかなかなか上手くできるもんじゃあない。ところが、ヨットのハーフハルモデルの作り方や、もちろん本格的にはタンクテスト(水槽実験)用のモデルもそうだが、船を水平方向に輪切りにしたものを重ねると割と簡単にプロポーションが表現できてしまう。

郵船博物館や氷川丸のたもとの売店で売ってる”氷川丸ガイドブック”に一般配置図が載っている。渡りに船でほぼ1/750、作り易い。この一般配置図の一層ずつの船体ラインを3mm厚のバルサ板に書き写す。少し大きめにバルサを切って重ねて仮止め。段々になるのでこれを滑らかに切ってペーパーを掛けて塗装。あとは仮止めを外し、デッキプランを書き写す。ファンネル、救命ボートなどを付ける・・・といった段取りだ。なかなか雰囲気のある船体が簡単に作れる。

次女は、モノ作りが好きで、この模型作りも中々気に入った様子。入賞ならなかったけれど、親子ともども納得の行く作業で、来年も同じ作り方でやるという。今年の氷川丸は少々小さすぎるきらいがあった。スケールアップする方法もあるが、そうなると3mmの上の5mmバルサでは板厚が足りない。であれば・・・元々大きな船を作っちまえばいいということになっている。タイタニック・・・かねぇ・・・ (2012,11,12)

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