04/02 客船フォーレンダム2014

ホーランドアメリカライン・客船、フォーレンダム横浜寄港20140401:店長日記・アートポスター販売・Ocean-Note

昨日の4月1日は、17年振りの消費税改定、巨大な流通業では大変なご苦労も伴ったようだが、価格を据え置いた当社にとってはさしたる大仕事もなかった。ただ、これでも一応ウェブエンジニアの端くれとして幾つかのウェブサイト運営に首を突っ込んでいるので、そちらのシステムメンテには気を遣わざるを得なかった。幸い、トラブルはゼロだったが、ショッピングサイトのカートがちゃんと動くか否かはサーバーとCMS次第なのでハラハラしたことは事実だ。それにしても、消費税はずいぶん昔に「総額表示の義務付け」が通達されたはずなのに、ここにきて税抜き表示を許すというのはいかがなものか? そもそも、サラリーマン時代の出来事ではあったものの、総額表示に対応するためにカタログを作り直すのに数百万円もかかったことは忘れられない。その予算をひねり出すのにエラく苦労したのだ。だからというわけではないが、町場で税抜きやら税込が混在するのは、一消費者としても甚だ不都合を感じる。

てなわけで、朝からあれこれ神経質になっていたら、忘れてました! フォーレンダム横浜入港である。目を上げて外を眺めたら居た。11時の大桟橋着岸予定だから、浦賀水道入航は大体9時過ぎの筈で、5:40過ぎに観音崎通過は早い。去年もフォーレンダム入港を書いたが、どことなくクラシカルな外観のデザインは客船っぽくて宜しい。

さて、昨年秋より、週に幾日か東京で仕事をしている。乗換は横浜駅だが、素敵なポスターを発見した。この間の終末のイベントだったようだが、「大桟橋フェスタ2014」のポスターである。船のポスターが必ずしもアールデコ調である必要もないが、こうしてアールデコ調で客船の風景を描かれればグッとくるのは僕だけではなかろう。何をもってアールデコとするかは実は曖昧で、アールヌーボーのように様式が定まってはおらず、むしろ1925年の前後10年ほどに一世を風靡したデザインの総称で、年代的な輪切りと捉える方が単純だと思っている。というのは、混沌とした時代の中でデザインのアプローチは多様化しており、活躍したデザイナーたちの出自を見ても、伝統的な水彩・油彩、デ・ステイル、ロシア構成主義、キュビズム、ジャパニズム、バウハウス・・・と、これまた雑多なもので、活躍した当の建築家やデザイナーたちも(不安定な情勢の中で)イデオロギー的なせめぎ合いがあったであろうとは想像できるが、大量生産という社会的産業システムが出来てゆく過程で、デザインという創造作業が構築規定されると同時に開放され、むしろ「流行」に乗って作り方や描き方を自由に選ぶことができたのであり、決してある定められた様式に則りデザインをしたわけではないのだと考えられる。「アールデコ」という名称は後年になってとってつけた便宜的な名称に過ぎず、やがて創造と生産が一体化したモダンデザインに収斂されていったのだろう。版画の版数の関係もあり(色数が多けりゃコストもかかるし、量産には向かない)、デフォルメして色数を絞った図柄のポスターは、結果的に万人にとって分かりやすくて、アピールも強かった・・・したがって真似をした人も多かった・・・だけのことであろう。僕が言わせてもらうなら、現代のわれわれが思うアールデコの客船のポスターというのは、むしろカッサンドル様式とでも名付けた方が的を得ているかもしれない・・・という風に改めて感じる「大桟橋フェスタ2014」のポスターであった。(ただの、その辺のポスターでこんなにアレコレ連想するのは僕だけかな?)それにしても、このポスター、なかなか素晴らしい出来だと思う。こんなポスターが街中にもっとチラリホラリとあればいいのになあ(2014,4,2)

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