01/27 コーラのボトル100周年

コーラのボトル100周年のポスター:店長日記・アートポスター販売・Ocean-Note

昨日、Yahooニュースを見てたら「氷川丸と日本丸 廃船の危機」という記事があった。こうしてボーッと日々を過ごしていても時は確実に刻まれており、「無常」という万物の心理に則れば両船がいつまでもこのまま船として浮かんでることはあり得ない訳で、いつかは陸に揚げるしか残してゆく方法はないのだろう。氷川丸は何度も書くが、1930年の建造、アメリカで保存されているクイーンメリーは1936年の建造だから、氷川丸こそ現存する最も古い大洋横断客船ということになる。昨日の記事は神奈川新聞が元ソースのようだが、国土交通省運輸安全委員会委員の庄司邦昭さんの談話を織り交ぜた記事のトピックとしては

以下引用 前略〜鋼鉄製の船体の外板をつなぎ合わせている「リベット構造」。この技術を用い、現在も浮かんでいる船は国内にほとんどなく「保存によって戦前の造船技術を後世まで伝えることができる」 〜中略〜 日本郵船の幹部は「あと5年程度は管理できるが、建造100年の2030年まで保存するには国の支援が必要」との認識を示す。想定しているのは国による重文指定で、指定されれば国の補助金が受けられるようになる。ただ調査から指定に4、5年はかかるとされ、帆船日本丸記念財団の幹部は「重文指定に動きだすなら今年がラストチャンス」とみている。 〜中略〜 「廃船にして陸上で保存する道もある」。国の重文で、東京都江東区の東京海洋大敷地内に設置されている灯台巡視船「明治丸」や横須賀市の三笠公園にある記念艦「三笠」のように建築物として管理するというものだ。この場合は船内での活動や公開が制限される可能性があるという。〜後略 引用ここまで

さて、昨日は東京で仕事。地下鉄某駅を寝ぼけ眼で歩いていると真っ赤なポスターが目に飛び込んできた。僕は・・・コーラが大好きだ。あーだこうだという理由はなく好きだ。6歳まで過ごした中野新橋の商店街界隈では、僕のコーラ好きはちょっと知られたところだったらしい。中学生くらいになって用事で中野新橋を歩いていたら、タカラヤさんというお菓子屋の金歯が目立つおかみさんに「大きくなったねぇ、コーラが好きだったよねえ」なんて声を掛けられるほど。水道ひねってコーラが出てきたらうれしいと本気で思うこともあるし、ファミレスのドリンクバーでレバーをひねるとコーラが出てくるのは天にも昇る気分である。(笑) 断っておくが、好きは好きだが、冷蔵庫にいつもコーラが入っているわけではないし、週に一度、飲むか飲まないかといったものである。でも、好きであることは人後に落ちないと思っている。一番古い記憶では、あの190mlの瓶で40円だったと思ったが、調べたら40円になったのは1973年で、それまでは35円だったらしい。うち瓶のデポジットは、最初は15円、その後は馴染みのある10円、今の子供はそんなこと知りもしないだろうが、僕等は皆で瓶を集めてはお店に持っていってコーラをせしめたことも良くあった。でも、当たり前の話かもしれないが「拾って来た瓶はダメ」という厳しいおじさんもいたし、「拾って来た瓶だから半分だよ」とか言って数十円くれるおじさんもいた。結局、全額お金になったのは何度も無かったような気がする。この瓶拾いの正解はいまだわからないし、調べようとも思っちゃいない。当時の水準からして悪い仲間がいたわけでもないが、マセた奴は「ビール瓶だと5円なんだよ」とか言うやつもいたっけ。子供にとって35円やら40円は大金だったから、瓶を持って行って気前よくコーラを一本貰うと嬉しかった。

コーラの瓶がデザインされてから100年ということで、真っ赤なポスターはこれに引っ掛けたキャンペーンらしい。氷川丸が85年で100年はどうか?という話題ならば、瓶の方は無事に100周年である。しかし待てよ・・・コーラの瓶と言えば、レイモンド・ローウィで確か1950年代だと思ったが・・・ ローウィはラッキーストライクや日本のタバコのピースのデザインで良く知られるが、僕は1930年前後のホワイトスターラインの雑誌広告をデザインしたことで馴染みが深い。タイタニックの事故以来、とうとう業績回復ならなかったホワイトスターラインだったが、決していい加減な会社ではなく広告一つを見ても真面目に取り組んでいたことがわかる。コーラの瓶に戻れば、では何が100周年かと調べれば1915年はアール・R・ディーンという人があのグラマラスな凹凸のボトルをデザインした年ということらしい。元々、ストレートな普通の瓶をあの形にしたのが1915年なのだ。この1915年のボトルは今のボトルより中央がもっと球形に近いもので良く言えばグラマーだがスマートさには欠ける。これを1954年にレイモンド・ローウィがデザインし直したということだそうだ。だから、100周年には申し訳ないが、僕らが思い浮かべるコーラのボトルは・・・1954年のものだ。

先々、日本丸や氷川丸がどうなっているかはわからないが、例え陸に揚がってでも保存されることを望む。氷川丸が陸に揚がっても、ボトルは製造中止になったとて中身のコーラの方は飲まれていることだろう。偉大なりコーラ(2015,1,28)

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