10/04 ウィルクハーンジャパン

残念なことに、今日は珍しく?多忙な一日でお邪魔することも叶わなかったが、六本木のウィルクハーンジャパンのショールームが全面改装したとのことで、お披露目のパーティーだそうだ。あまりインサイドストーリーを語る立場にもないし、すでに輸入家具ギョーカイでは”過去の人”だから細かいことまで知る術もないが、リニューアル前のウィルクハーンジャパンのショールームは、元々、あのカッシーナが使っていたところを居抜きで入居したところで、実はこのあたりの話が、今のオーシャンノートにつながっていたりするのだ。僕はもうかれこれ10年近く前、このショールームで直接ウィルクハーンの商品を販売することと、その為に、ウィルクハーンだけでなく、周辺の商材を集めるためにポスターの額装という仕事に出会ったのだ。

結局、志半ばで、その構想はとても思い通りにはならなかったが、発想だけ話せばこうなる。ウィルクハーンは、そのままズバリ、バウハウスのデザインを形にした家具メーカーではなかったものの、巷で理解されているバウハウスへの理解・解釈は実は余り的を得ておらず、むしろウィルクハーンや北欧のメーカーあたりが本来あるべきバウハウスの到達点なのだと信じている。このあたりは話せば夜が明けてしまうので割愛するが、そういったプライドが(勝手に)僕の中にあったものだから、”バウハウス”を探し回っていたところ、ある日、某所でカンディンスキーのポスターにぶち当たった。この店の会社の本体は、そこいら中のデパートに店舗展開していて、渋谷のロフトにある店もそうだし、グッとローカルだが、我が横須賀のさいか屋のアート売り場もそこがやっている。ただ、店の責任者には当時、裁量権が随分あって、某所では他の店舗みたいにサビニャックやウォホールだらけということはなく、どちらかといえば通好みのポスターを置いてあったので気に入った。で、独自性のあるフレームをオーダーしてオリジナルの商品として六本木に数点置かせてもらった。売れ行きはともかく、これがなかなか良い商品だったわけで、ここが、アートポスターのオーシャンノートの出発店なのである。そう、その当時も額装品しかやっていなかった。これはもう、信条みたいなもので、ポスターだけを買っても飾られないままになることが多いことが自分の経験上、痛いほどわかっているからである。

まあ、古い話はともかく、ドイツの名門であるウィルクハーンは創業100周年だそうだ。100年の家具会社といったら・・・そうは無い。多分、ヨーロッパでも、”モダン家具の会社”という意味では5本の指に入る。ヨーロッパでも消えてしまう会社は沢山あるし、オーナーが変わってしまう会社がほとんど。オーナーシップが変わらず今日も健在なウィルクハーンの100年はそれだけで価値があることだし、もちろん、市場の支持があるからこそそれだけやってきているのだ。なるべく早い機会に、六本木の新しいショールームを訪ねてみたいものだ。(2007,10,4)

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