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読書の秋

店の定休日。娘達が風邪(詳しくは違うらしいのだが・・・手足口病?)で、数ヶ月ぶりに海にも行かず、一日中家に居た。一人で出かけるのも悪くはなかったのだが、”至高の銀杯〜アメリカス・カップ物語”という本を、一日かかかって、パシャマを着たまま一気に読んでしまった。日本にもアメリカスカップに詳しい人はたくさん居るのだろうし、日本がルイヴィトンカップ(アメリカスカップの挑戦艇決定戦)に出ていた90年代なら、もっと資料や本もあったのだろうが、僕が今いろいろなことを知ろうとすると、洋書かインターネットしかなく、英語を読むのが先で、その中身の奥深さに触れるところまでたどりついていなかったように思えた。著者の小島敦夫さんという方はオーシャンライフ誌の編集長をされていた方だそうで、戦後再開されたアメリカスカップ(1958年)からその取材をされていたとか。まあ、とにかく一気に350ページ弱を読破させられてしまう素晴らしい内容で、誇りやプライド、意地、執念、こう書くと生々しいが、それがヨットという、速度にすれば車や飛行機と比べ物にならない大時代的な乗り物を通じて極限までぶつかり合っている世界で、久しぶりに血がたぎる、というか、いささか興奮気味になる読後感で、これまた、本を読んでこんな気持ちになるのも久しぶりなのである。僕は、かつてフェラーリマニアで、買い集めたフェラーリの洋書は100冊を下らなかった。今では想像もつかないが、月にウン万円つぎ込んでいた。その時も、「別に、一生かかってフェラーリに乗れるかどうかわからんのに・・・何でだろう?」と思いつつやっていたし、当然、あっち側の世界のF1も入ってくるから尚更である。そりゃあ、横横でちょっと180km出してみました・・・(時効でしょう)とは別物である。今、アメリカスカップに同じものを感じないこともないのだが、近年はスポンサーから出るお金の額に目がくらむほどだが、特に、紅茶王リプトンやソプゥイス(英国の航空王)らの1930年代のあの銀杯をめぐる恐るべき浪費?に心底、ロマンを感じる。僕がビル(某マイクロソフト社の創業者)だったら、ごの銀杯奪還は必ずやるけどなぁ・・・と、言うわけで、この素晴らしい本、明日から”海のライブラリー”に置きます。少し、知識のある方じゃあないと眠くなるところはあるかも・・・でも、飛ばし読みでも堪能すること間違いなし!(2006,10,18)

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