10/12 船のデコパージュ

キュナード客船クィーンメリー・デコパージュ:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

何度も書いているが、横須賀の店ではポスターばかりではなく、海の雑貨、アート雑貨を販売している。この2〜3週間、このデコパージュの販売に奔走した。これはそもそも、ある見本市で偶然に見つけたもので、海関係、ポスター関係で探していたら、とても見つけることは出来なかったろう。その時は時間があったので、関係のないものも後学のために見てやろうと思っていて見つけたものだ。スコットランドのアラン・ウヮーレスという職人さんが作っているもので、船の設計図をもとにそれを透視展開図のようにして、レーザーカットした6層くらいの木で立体的に表現したものだ。デコパージュというのは本来は同じ図柄の紙をカットの線をずらし立体的に表現するもので、これはその奥行きにあるもの同士を同じ層にして重ねるのでデコパージュといえるかどうか・・・そもそも誰もやっていないことだから、名前のつけようも無いといえば無いのだろうと思う。客船クイーンメリー、タイタニック、帆船ビクトリーの3種類があったのだが・・・これが輸入停止になってしまったので大騒ぎしてしまった。

まあ、ユーロ高の問題が大きいのだが、輸入元の商社にとっては結構な在庫負担らしい。この商品、価格は20000円ほどなのだが、それでも右から左というわけではないらしく、当店も同じだが、いずこも在庫の資金繰りは大変なのだ。無くなってしまう・・・僕にとってもお気に入りの商品だったので、残念に思って先方の社長さんと話していたら、とんでもない話を聞いた。実は、これほど出来の良い工芸品も稀だから・・・目をつける人は目を付ける。商船三井は客船・にっぽん丸のオリジナルデコパージュをオーダー、アラン氏がこれを製作したそうなのだ。そしてそれは、世界一周のお客様に記念品として進呈されているのだそうだ。船内のショップでは限定販売されているらしいという噂もあるが、このにっぽん丸バージョンはにっぽん丸で世界一周しなけりゃ手に入らない代物ということらしい。そして、日本郵船も先ごろの大きなクルーズ客船の就航(飛鳥兇犬磴△覆いと思う)に際してオーダー寸前まで話が運んだとか。こちらは設計図を出すのはセキュリティの問題で不可!と郵船上層部の判断があったとのことで企画が流れてしまったのだそうだ。

そんな逸話のある商品、余計に面白くて、おまけにもう、日本での入手が不可能になるということもあり、当店の船好きのお客様にお声がけした。結局、お一人を除いて全員が購入と相成って、本日、最後の一枚になった上の写真のクイーンメリーも入荷した。しかし・・・残念なことだ。こんなユニークで美しい船のプレミアムグッズも珍しい。輸入中止・・・残念やらなんやらで、なんだか、ため息の出る話である。(2007,10,12)

2007 blog

ページトップへ