11/19 徒然なるまま・・・柿

昨日は店に灯台写真家の三野さんが立ち寄ってくれた。三野さんは芸術家だから、僕などにはわからない深いいろいろな考えもお持ちの方のように拝察するのだが、このところたびたび顔を出してくれるのには、三野さんなりにオーシャンノートを気に入ってくださっていることなのらしい。三野さんはアメリカの灯台の写真を専門とされているから、当然、アチラのギフトショップも良くご存知で、僕の理想とするところがその辺りにあることを大変理解してくださっている。ありがたいことである。あいにく、ウェブではポスター販売の専門店だが、そういった理解者がいることは実店舗のギフトアイテムももっと充実させてゆくことへの大きな励みとなる。まだまだウェブのポスター販売も実店舗も道半ばなのである。

夜は、お得意客のNさんのお宅に伺った。Nさんは海軍から海上自衛隊を勤め上げた生粋の海の男だが、海軍時代からのご友人からリンゴと柿をいただいたとのことで、帰りにいくらか持たせて下さった。僕は果物には全く無関心な人で、一人暮らしの頃にはお金を出して果物を買ったことが皆無だったくらいだ。そんな僕が2つだけ気になる果物がある。梨と柿だ。その柿なので相好を崩すと「大丈夫ですか?」とおっしゃる。「何がですか?」と聞き返すと「いやあ、石田三成ではないけれど、柿はダメだという人もいますから・・・」普段は思い出しもしない石田三成公と柿の話を久々に聞いて、これまた三野さんのオーシャンノートへの暖かいご理解と結びついて心が洗われた。

三成公は関が原で負け、六条河原で斬首されるのだが、処刑に向かう途中喉がかわき水を所望したそうだ。あいにく水がなく、護送の武士が近くの農家から柿(干し柿?)を貰い三成公にすすめると、「柿は痰の毒」と断った。「間も無く首を刎ねられる者が何の養生だ?!」と笑われ、三成公は「大志を持つ将たる者、最後まで体をいたわるものだ。何とか大望を遂げたいと望む故・・・」と言ったとか。

組織にもわが身にも、”慣れ”だとか制度疲労が伴うものだが、今際の際に至っても大志大望を失わない三成公は世評とは違い素晴らしい胆力の持ち主だったと思う。僕は柿は大いに食べてしまうが・・・自戒自戒(2007,11,19)

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