10/31 永遠の嘘をついてくれ

拓郎フリークだった。75年のつま恋は、今でも憶えているが、母と夕食を食べている時にNHKのニュースで観て、それが”ペニーレーンでバーボン”。「何て早口、字余りの歌なんだろう・・・」と大笑いしたものだ。中学にあがり、少しませたものか?フォークソングなるものを聴いてみようと思って買ってみたのが、エレックの2枚組みベスト盤。で、従兄弟の白いギターを借りて弾いてみたのが”結婚しようよ”だった。一週間で弾けたが、Fは押さえられないから、Dm7で代用したのを憶えている。こうなるともう止まらない、寝ても覚めても拓郎拓郎。これが、親友だったT君に染って彼は79年の篠島まで行ってしまった。僕は、あまのじゃくなところがあって、菊池桃子のコンサートには行っても拓郎には行かなかったりして???それでも、親友のM君がチケットをとってくれて(彼は優しい人で、小野寺に行かせてやりたいと思ったらしい)85年のつま恋には行ってきた。そして2006年、ご存知かぐや姫とのジョイントでつま恋コンサートが再演された。

店を始めたので当然行くことは適わない・・・と、いうより拓郎を聴くことも無くなった。せめてBSで観たいと思うも時間が合わない・・・と思ったら、勘違いしていて、チャンネルを回していたら目に飛び込んできたのがかぐや姫。(JCOMのテレビにしたのは良いが、元々、テレビとか映画に興味が薄いから、あの一杯チャンネルのある番組表なんかほとんど見ないのである)途中からではあるが、見たよ観ました。かぐや姫は楽しそうで良かったけれど、拓郎は元気がないなあ・・・と、かつてのフリークは少々ガッカリ・・・していたら、何だか少し感じの違う歌が出てきた。”永遠の嘘をついてくれ”という曲だ。なかなか素敵な歌詞だなぁ・・・と思っていたらキーが変わって何と登場したのが中島みゆきである。この曲は95年に中島みゆきが書いて拓郎が歌った歌だそうで、96年には中島みゆきがセルフカバーしている。調べてみると、あるチャリティコンサートで拓郎が中島みゆきの”ファイト”という曲を歌ったことが発端らしく、その後「もうファイトみたいな曲は書けない」と言いつつ拓郎が「遺書みたいな曲を書いてくれ」と中島みゆきに頼んで出来たのがこの曲。中島みゆきは、デビュー前に拓郎の追っかけみたいなことをしていたらしく、自分のかつてのヒーローに頼まれて、遺書ではなく応援歌を書いた。ヒーローにヒーローのままで居て欲しい願いがこもっている。「君よ、永遠の嘘をついてくれ たねあかしをしないでくれ・・・」

2コーラス目をキーを変えて中島みゆきが歌う。もう、ここで鳥肌。すごいのである。挑むような目で直立不動で歌っている。あの紅白の時よりすごい。そして再び転調、拓郎が3コーラス目を歌う、そしてサビ。中島みゆきがハモる!まばたきを忘れましたよ。その拓郎を気遣うようなステージング、僕は、中島みゆきという人はちょっと変な人としか思っていなかったけれど、素晴らしい母性本能の塊みたいな女姓だと感じた。なかなか、文章だけで伝えることは困難で、空回りが申し訳ないが、結果的には今回のつま恋の一番の名場面になってしまったようだ。拓郎、かぐや姫には不本意かもしれないが、僕はこれほど感動した映像は見たことがない。そのあたりに興味の薄い女房も感動しきり、鳥肌であった。当然、翌朝は「君よ永遠の嘘をついてくれ・・・」と口ずさみながら自転車で出勤。

12月には3枚組のDVDが発売されるそうだ。思わずメールニュース配信希望したところ、ニュースの中には「中島みゆきとの競演シーンも収録・・・」とある。他の収録曲などは一切書いていない。つまり、この競演の話題性がいかに高いか、ということだろう。機会があったら、この競演だけはご覧になることをおすすめしたい。しかし・・・この歌詞も身に詰まされるものがある・・・(2006.10.31)

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