05/04 オーシャンノート 社長の椅子

社長の椅子:店長日記の写真:ポスター販売・Ocean-Note

やれやれ・・・店卸し(棚卸し)も完了である。創業2年もとりあえず無事に終わり、健気にも会社は何とか潰れずにいる。(笑)期末の買掛残高も大した数字でもないが、こんな支払いが回ってきた。そう、これがオーシャンノートの”社長の椅子”である。何と一金475円也!47500円でもなければ4750円でもない。475円である。

因果なもので、思えば文具メーカーだと思って入社したプラスで配属されたのが内装工事の部署。その部署がイタリアのオリベッティの家具を販売することになって輸入家具業界に足を踏み入れたのが23歳の時だ。以後41歳まで都合3社の会社で、細かくはいろんな商材があったものの、大雑把にいえば高級輸入チェアーを売っていたのだ。オリベッティの椅子の販売を開始した年は、プラスがオリベッティ、アルフレックスがコンフォルト、秀光がウィルクハーン、ハラージャパン(現インターオフィス)がヴィトラをそれぞれ販売し始めた年だった。それまでアメリカのハーマンミラーとノルの牙城だった日本の輸入オフィスチェアー市場に欧州勢が本格的に乗り出した年ということだ。それぞれの事業の成否とか評価をさせていただくのは避けるが、思えば、わざわざ自分でそうしたつもりでもないが、奇しくもプラス-インターオフィス-ウィルクハーンジャパンと転々とした僕は、このうち3つの事業(ブランド)に携わったということになる。そりゃあ・・・まあ・・・最初は大変なもんだった。

しかし・・・最低でも、一脚50000円を下らない椅子を売っていたわけで、最高は60万円もするのだから、そりゃあ感覚が麻痺する。今は家具業界となれば、僕もすっかり”過去の人”。その麻痺した感覚も一般ピープルで、椅子に5万も10万も遣う感覚は無い。高額な椅子を売るために、真面目に勉強して、恐れ多いことに武蔵野美大やらインテリアプランナーの諸先生などを前に、人間工学やらオフィス論もどきの講釈をしたことも今は昔。今の僕の暮らしに人間工学の”に”の字も無い。(勿論、頭の中にはしっかり入っています。いわゆる回転椅子という物体がいかなる機能を意図して設計されているか?ご希望の方がおられればお話することはできます。元プロですから)

で、2年近くフィリッツハンセンのアントチェアで仕事をしていたが、さすがに4本足の食堂椅子では具合が良くなく、そのあたりのゴミ回収に椅子の出物はないものかと物色していた。(笑うなかれ、その昔、品川青物横丁でイームズチェアーが捨ててあってビックリしたこともあるのだ)その日は、長女の入学祝いの机を買いに某SCに出かけたのだが、そこで一目ぼれ?したのが、この椅子だ。値札に釘付け¥500也。正価は5000円くらいだが、座面の裏のプラスチックが少しだけ欠けていて安いのだ。即決即決。おまけにこの日は5%引きの日で475円!いそいそとこの椅子をレジまで転がして買ってしまった。さすがに椅子に名前までは付けていないが・・・ 社長の椅子・・・いかに高級な椅子を売りまくった経験があろうとも、現実はこんなものである。(2008,5,4)

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