● 1927年 日本郵船・浅間丸の一般配置図 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪N.Y.K. LINE ASAMA-MARU, Mitsubishi Shipbuilding & Engineering Co. Nagasaki 1929≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
商品名 :1927年 日本郵船・浅間丸の一般配置図 2696XL
作品名 :N.Y.K. LINE ASAMA-MARU, Mitsubishi Shipbuilding & Engineering Co. Nagasaki 1929
作者名 :三菱造船(三菱重工業)
製作年 :1927年頃(1950年代修復再出図)
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.5mm厚クリアーガラス
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 440mm x 560mm
作品サイズ : 312mm x 468mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは322 x 478mm)
・ フレームの詳細

・ ディスプレーイメージ : 大きさの参考にしていただくためのイメージ写真です

・ 詳細 : 透かしは実際のアートプリントには入っていません

・ 額入りジクレーアートについて
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたレプリカジクレープリントを、日本製の額装材料にてアート額装したものです。作品に奥行きを持たせるダブルマット(濃淡二重のマット)仕様です。
三重県伊勢市の伊勢和紙は江戸期より伊勢神宮奉書紙として漉かれ、伊勢神宮ばかりでなく全国の神社の神宮大麻(お札)として使用されています。インクジェットアートプリントへの取り組みに意欲的で、伊勢和紙アートペーパーは阿波紙と並ぶ新たなアート材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。無酸性和紙に顔料インクを使用することによりシルクスクリーン、リトグラフ、オフセットプリントに比べ、格段に耐光性・保存性が良く、長期にわたって鑑賞に耐えます。表面テクスチャーはマーメード紙やキャンソン紙程度の強さを持ち、厚めに乗せた顔料によって深みのある風合いが楽しめます。
製作にあたってはデジタル撮影、またはスキャニングした画像データに経年保存による傷の補修、色あせや黄ばみは原画の表現を損なわない範囲で色調・彩度の可塑修正を施し、再度、作品ごとの印刷プロファイルを微調整して仕上げ、新たなアート作品としてお楽しみいただけます。
● 日本郵船・浅間丸の一般配置図
日本郵船・浅間丸の一般配置図(デッキプラン・図面)です。
英国にクイーンメリー、フランスにノルマンディーがあったように、戦前日本客船の代表が浅間丸(浅間丸級)でした。日本郵船の太平洋航路はグレートノーザン鉄道のオファーを受けてシアトル線となりましたが、1899年、稀代の実業家浅野総一郎率いる東洋汽船は、パシフィックメールとの共同運航を纏め上げ太平洋航路の花形、サンフランシスコ線を開設しました。東洋汽船は天洋丸級貨客船で太平洋航路をリードしたものの、サンフランシスコ線依存の経営は行き詰まり、1926年に日本郵船に吸収合併されることになります。一方、サンフランシスコ線を引き受けた日本郵船も競争力の衰えた天洋丸級ではパシフィックメールに太刀打ちできないと判断、カナディアンパシフィックの攻勢も受けて、結局全世界規模での船腹更新を決断、シアトル航路に氷川丸級3隻、欧州航路に靖国丸級2隻、南米航路に平洋丸、そしてサンフランシスコ航路に浅間丸、龍田丸、秩父丸の浅間丸級3隻、一気に9隻の新船を就役させました。世界的に厳密な区分があるわけではありませんが、日本郵船社内の船種区分では、浅間丸は貨客船ではなく客船(純客船)とされ、後年の飛鳥以前では浅間丸級3隻のみが船種区分の客船でした。
総トン数こそ16000トンで、同じ1930年前後に大西洋航路では5万トン超級の時代がやってきたことを思えば、需要の小さな太平洋航路ではスーパーライナーを望むべくもありませんが、デッキの改装構成を見れば概ね3-4万トン級の客船に匹敵する設計が成されたと考えても不自然ではありません。写真でしか見ることはできませんが、堂々たる船容だったことが偲ばれます
・ 雑感
好みはそれぞれ分かれるにしても、太平洋横断の定期客船で最も美しかったのは? と問われれば浅間丸の名が挙がるのは衆目の一致するところでしょう。日本郵船独自の社内の船種分類によれば、戦前の純客船は浅間丸級の三隻のみでしたが内実はやはり貨客船であり、莫大な運航補助金が出た欧米各国とは違って貨物も多く乗せなければ採算はとれず、機関スペースを最小限にするためにディーゼル機関を採用しました。当時の技術ではディーゼルは蒸気タービンには叶わず、16000馬力で太平洋横断のスピード記録を更新したことは大変な苦労が伴ったことと思われます。この苦心の結果、非常にバランスのよい船容が生まれました。一般配置図からも落ち着きある端正な船容がうかがわれます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船一般配置図 (デッキプラン図面) XL INDEX
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ジクレープリント・客船一般配置図 (デッキプラン図面) XL 一覧ページ
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】