客船リバイアサンのポストカード

“United States Lines S.S.Liviathan” ポストカード5種セット(送料無料)

客船リバイアサンのポストカード

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500円 (税込)

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  • p2393・・・1928年、カッサンドルによるリバイアサンのファンネルを描いたポスター。対象の最も象徴的、印象的な部分を切り取ってクローズアップするのはカッサンドルの得意な手法のひとつですが、当時世界最大のリバイアサンはカッサンドルに目には3本のファンネルに映ったのだと理解します。あまり合理的とはいえなかった4本ファンネル(ボイラーも進歩して4本ファンネルは前時代の遺物になりつつありました。あのタイタニックでも4本目のファンネルは不要、早く見せるためのダミーでした)の時代が終わった・・・戦争が終わって時代が回ったことを告げるようなポスターです。奇しくも・・・同じ、ドイツ・ハパグからキュナードの手に渡ったベランガリアでも、有名な3本のファンネルのポスターが製作されています(Adolphe Mouron Cassandre, 1901-1968)
  • p2862・・・1928年頃のポスター。船の全景が描かれているせいか、しばしば引用されるものです
  • p2892・・・1930年前後、ユナイテッドステーツラインのポスター。R・S・パイク・ドーランドの作画と思われます
  • p2611・・・R・S・パイク・ドーランドによる客船リバイアサンのポスター。ドーランドは本名が“August Pike Dorland”ですが、サインは“R.S.Pike”で入れられます。R.S.の意味を調べましたがわかりません。この時期、ドーランドはユナイテッドステーツラインのポスターを4枚描いています。女性乗船客を描いたもの以外の3枚は、いずれもリバイアサンのクローズアップで、上部やや後部からの俯瞰、水線上から見上げた本作品、ブリッジの高さから見降ろしたものでした。このポスターは、もともと1925年頃に描かれたものでしたが、詳しい経緯は不明ながら、ドーランドのサインが消され、やや細かい線を省略して描き直されたもので、1920年代終わりに製作されたポスターです。全体のレイアウトも変更され、暗い周縁はクリーム色、文字はゴシック様の鮮やかな青、下部中央にはユナイテッドステーツラインの当時のロゴマークが入れられています。当時、世界最大の客船だったリバイアサンはまるで巨大なビルを見上げるようなものでしたが、そのことが良く表現されています(August Pike Dorland, ?-?)
  • p2385・・・1928年頃とされるドーランドのポスター。このポスターは描き直されたわけでもありませんが、何故かサインが入れられていません。絵の下にサウサンプトンの光景である旨キャプションが入っていますが、当時のサウサンプトン・オーシャンターミナルの様子が判り興味深いものです。ドーランドの他の2枚とは、周縁のレイアウトが同じでありながらタッチがかなり違って見えるのは、印刷所が違うか(本作はロンドンで製作)、あるいは本当はサインが無いことからドーランドの作品ではない可能性もあります

ハンブルクアメリカライン(ハパグ)が英国のモレータニア級、オリンピック級(タイタニック)の相次ぐ就航に対抗すべく建造した5万トン級客船3隻のうち、二番船として就航したのがファンターラント(祖国)でした。ドイツ帝国皇帝ヴィルヘルム2世の意を組んだ三巨船はしかし・・・第一次大戦の賠償で英国と米国に引き渡されました。米国が引き取ったファンターラントはリバイアサンと船名を変え改装、請け負ったのがウィリアム・ギブス技師・・・米国船として改装登録するのに必要な図面が船内に無かったためドイツの造船所に図面に引き渡しを依頼すると「1000万ドルでお売りする」との返事、これに怒ったギブスはスタッフを率いて一年がかかりで実測、図面を作りました。この経験によって、当時客船建造技術で一歩遅れをとっていた米国に一気に5万トン級客船の設計のノウハウがもたらされたといわれます。禁酒法と移民法改正の影響で客足は伸びず、リバイアサンの運航は成功したとは言えませんでしたが、欧州勢の独壇場だった大西洋航路に米国が本格的に乗り出した巨船として米国の記憶に残る客船でした


○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて

当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています

○ ベースペーパーとプリント

紙:0.27mm厚、特注カットアート紙(参考:官製はがき t=0.22mm)
寸法:148mmx100mm(裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます)
印刷:オンデマンド、ピグメント(顔料)インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです

○ 商品のお届けとお支払いについて
  • ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト(原則ポストカードセットで複数ご注文)にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
  • 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。(システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません)
  • 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
  • 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります

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● ユナイテッドステーツライン・客船リバイアサンのポスター、雑感

リバイアサンの元となったファーターラントを建造したのは、ハパグの経営者アルベルト・バイリーンでした。バイリーンは世界最大の客船を作りますが、これはタイタニックでも同じ曲解を受ける野心ではなく、むやみに速くて不経済な客船を作り国威を競い合うべきでなく、健全な技術の進歩を目指す平和的な客船を目指す着想からでした。乗り心地の良い、安全で快適な客船がコンセプトでした。姉妹船、ベランガリア、マジェスティックとともに目立つ存在にはなりませんでしたが、バイリーンの思惑通り、三船ともに極めて平和的に船齢を終えます (T.O.)

● 大西洋航路客船(HAL,USL,CPL,RML,NGI)ポストカード INDEX

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ホ-ランドアメリカライン・客船ロッテルダム(1959)のポスター ポストカード イタリアンライン・客船クリストファー・コロンボのポスター ポストカード イタリアンライン・客船アンドレア・ドリアのポスター ポストカード ユナイテッドステーツライン・客船ユナイテッドステーツのポスター ポストカード カナディアンパシフィック・客船エンプレス・オブ・スコットランドのポスター ポストカード ユナイテッドステーツライン・客船アメリカのポスター ポストカード ロイヤルメールライン・客船アンデスのポスター ポストカード ホ-ランドアメリカライン・客船ニューアムステルダムのポスター ポストカード ロイヤルメールライン・客船アストリアス、アルカンターラのポスター ポストカード イタリアンライン・客船コンテ・ディ・サヴォアのポスター ポストカード イタリアンライン・客船レックスのポスター ポストカード ユナイテッドステーツライン・客船ワシントン、マンハッタンのポスター ポストカード カナディアンパシフィック・客船エンプレス・オブ・ブリテンのポスター ポストカード ロイヤルメールライン・客船アトランティスのポスター ポストカード ホ-ランドアメリカライン・客船スタテンダムのポスター ポストカード ユナイテッドステーツライン・客船リバイアサンのポスター ポストカード ロイヤルメールライン・客船オハイオのポスター ポストカード ロイヤルメールライン・Oクラス客船のポスター ポストカード ロイヤルメールライン・Aクラス客船のポスター ポストカード

納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】

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