● 1936年 キュナードホワイトスター 客船クイーンメリーのポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪R.M.S. QUEEN MARY, CUNARD WHITE STAR≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :William Howard Jarvis
製作年 :1936
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1936年 キュナードホワイトスター 客船クイーンメリーのポスター
1936年、客船クイーンメリー就役の際にキュナードラインによって製作されたポスターです。画中の作者サインは「Jarvis」、フルネームはWilliam Howard Jarvis、英国の伝統的油彩画家で海洋画を多く描きました。ポスターではキュナードやLNER鉄道のもの数枚が伝わるのみで、油彩画家のWilliam Howard Jarvisと本作の作者「Jarvis」が同一人物だと判ったのも近年になってからのこと、それまではクイーンメリーの顔となった名作の誉れ高いポスターでありながら作者バックボーンは謎のままでした。普段の油彩の作風からすると、このポスターの絵は同じ人物が描いたと思えないほど全盛期にあったアールデコのテーストに溢れます。オリジナルはリトグラフ、黄茶部分が金箔様で仕上げられています。このポスターの印象を決定づけている背景部には、19世紀後半に欧州を席巻したジャポニズムの影響が強く窺え、アールヌーヴォー・グラスゴー派を偲ばせる色使いがなされています。カッサンドルの客船ノルマンディーと並んで客船黄金時代の名作ポスターとして知られるものです。
1936年、キュナードラインのフラッグシップとして初めて女王の名を戴いた客船クイーンメリーが就役しました。前年に就役したフランスの客船ノルマンディーとドーバー海峡を隔てて同等の性能と大きさで全くの同時期に計画、数か月違いで起工していた客船クイーンメリーは以後、第二次大戦勃発までノルマンディーと歴史的名勝負(大西洋横断最速記録船の座)を繰り広げました。斬新だったノルマンディーに対し、伝統的威厳を持つ客船クイーンメリーは、その船名に相応しい大西洋の女王として1967年まで運航され、退役後は米西海岸ロングビーチに保存されています
・ 雑感
現存数も少なく謎の多いポスターです。戦前のキュナードラインは、英国側発着がサウサンプトンに移った後もリバプールが企業活動の拠点でした。ポスターをはじめとする印刷物も古くはグラスゴー、多くはリバプールで制作されていました。元々、キュナードラインは他の船会社ほどには広告宣伝に予算を割かなかったようで、そこを考えるとこのポスターの製作数も多くはなく、ために現存数が極めて少ないのではないか思われます。そこまで話が進めば、どのようなシチュエーションで使用されたものか興味深いところですが残念ながら不明です。少なくとも埠頭や街場のそこかしこに貼られたのではなく、キュナードのチケットカウンターのような限られた場所で使用されたのではないかと想像されます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】