● 1952年 客船ユナイテッドステーツ・船尾の写真 額入りジクレーアート
≪SS United States's Stern≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :1952
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1952年 客船ユナイテッドステーツ・船尾の写真アートプリント
ニューポートニューズ造船所、進水前の客船ユナイテッドステーツ、スターンの写真です。ユナイテッドステーツはドライドック建造だったので、進水はこのドックに注水という形になりました。
船名「UNITED STATES」に、母港「NEW YORK」の文字、まさにアメリカを象徴するが如き船尾です。撮影者が初めからこの構図を頭に描いていたものか、偶然にこの構図で撮ったのか、あるいは造船所や海軍が指定して撮らせたのか、経緯を知りようもありませんが、当時、アメリカ人にとって最大公約数的にこれほど自国を分かり易く単純に感じさせる図もそうそうなかったでしょう。すでに「世界一の客船」を造っていることは誰もが知っていましたから・・・
ユナイテッドステーツの船名は、ローカルな内航船を別にすると、1797年建造の海軍重フリゲート艦にしか使用されいません。第二次大戦中の海軍重巡洋艦、朝鮮戦争時の海軍空母への命名が予定されましたが両船共に建造キャンセル、ニミッツ級空母8番艦のハリー・トルーマンは、ユナイテッドステーツと命名される予定でしたが1995年に変更されてトルーマンの船名で就役しました。空母トルーマンの命名に関しては恐らく・・・かつて世界一の客船として自国の名誉に貢献した名船が、少なくともフィラデルフィアで動くことさえ出来ないながらも係船されて現存している・・・この事実に対する配慮が働いたこともあったのではないかと思われます。無論、米海軍の空母命名が大統領名にちなむことが第一だったのでしょうが。
ユナイテッドステーツの保存運動もいよいよ佳境のように感じます。2018年頃には、一旦、保存を諦めて適切に解体できる(つまり、一部は陸上保存される可能性も含むということ)業者を探すという方向が打ち出されました。現在は、博物館、ホテル・アミューズメントとしての再生(2010年代のクルーズ船としての再生計画は断念)の方向で保存への計画が進められています。まだ、係留受け入れ先は交渉中だそうですが、ニューヨーク市は有力な候補にあがっています。船尾に描かれている母港「NEW YORK」を見ると、ニューヨークが一番相応しいと感じます
・ 雑感
誌名はわかりませんが、ユナイテッドステーツの建造中に「軍事機密」たる船体ラインズの一部が雑誌に掲載されてしまいました。その雑誌は販売中止、回収され廃棄されたそうです。この写真は1952年当時、雑誌LIFEにも掲載されました。下の方にはプロペラも写っています。どこまでが機密なのかはわかりませんが、素人考えでは、この写真が大丈夫だったのは意外で、LIFE誌による代表撮影のようなものだったかもしれません。1968年に「機密」が公開されると、実はそこには機密にすべき事柄は何もありませんでした。ユナイテッドステーツの船体ラインズは至ってシンプルな船型でした。本当の秘密は、軍用艦をはるかに凌ぐ性能だった機関にあったようです (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】