● 1959年 客船クイーンメリー・マンハッタンの写真 額入りジクレーアート
≪RMS Queen Mary, leaving Manhattan N.Y.≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :Andreas Feininger
撮影年 :1959
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1959年 客船クイーンメリー・マンハッタンの写真アートプリント
客船クイーンメリーがニューヨークを出航、ハドソン川を下るところ、ニュージャージー側から望遠レンズでファンネルをクローズアップした写真です。撮影はアンドレアス・ファイニンガーです。
1952年に、アンドレアス・ファイニンガーはほぼ同じ構図でアメリカの客船ユナイテッドステーツの処女航海出航の写真を撮っています。調べても、クイーンメリーの1959年のニューヨーク出航で何ら特別な出来事は無く、なぜ、1959年にこの写真を撮ったのか想像がつきませんが、恐らく、この写真を有名にしたLIFE誌の記事の関係ではないかと考えられます。ただし、ファイニンガーはこの時に撮影した写真を2枚リリースしており、この写真はLIFE試に掲載されたものではなく、ニューヨーク近代美術館にアーカイブされているものです。船は動いているので、その2枚の写真では奥の背景の西ストリートの位置が違っています。
ファイニンガーは、ニュージャジー側からのショットがお気に入りだったようです。最初は1930年代に撮ったマンハッタン客船ターミナル88番埠頭停泊中の客船ノルマンディーでした。まだファイニンガーが後年ほどに第一人者ではなかった頃です。その写真は、実はその前に、ほぼ同じ構図で女性写真家アボットがノルマンディーを撮っており、この写真にインスパイアーされて自らも同じ構図の写真を撮ったものと推測されます。以後、このカメラ位置はファイニンガーの決めの構図となり、1946年には客船クイーンエリザベス、1947年には86番埠頭袂の燃料タンク、1952年には客船ユナイテッドステーツのファンネル、そして1959年にこの写真を撮ります。1952年と1959年の写真では、背景にパラマウントビルが写っており、西43番街と西42番街の河岸であることがわかり、埠頭を撮った位置よりも少しだけ下流、リンカーントンネル付近のニュジャージー側でカメラを構えたものと思われます。
一連のファイニンガーの写真は、望遠で狙ってクローズアップ、これによって遠近感を抑えるという共通点を持っており、ファイニンガーといえば頭に浮かぶアイデンテティーのひとつになっていることは間違いありません
・ 雑感
アンドレアス・ファイニンガーの写真は独学で身に付けたもので、元はデッサウのバウハウスに学んだ建築家でした。無論、建築家の目線という感性抜きには独自の写真を撮れなかったかもしれませんが、作風を見るに、当時バウハウスで行われていた写真表現の実験的研究が幾分かの下地になったのではないかと思えます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】