1950年代客船クイーンエリザベスの写真 3288LL

● 1950年代客船クイーンエリザベス・船首楼甲板の写真額入りジクレーアート
　≪RMS Queen Elizabeth's Forecastle deck≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

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1950年代客船クイーンエリザベスの写真 3288LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

撮影者　：anonymous
撮影年　：1950s
額縁・マット　：　カマボコ型　12mm　t=1.5mmｘ2枚ダブルマット　前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1950年代客船クイーンエリザベス・船首楼甲板の写真アートプリント

サウザンプトン港埠頭、客船クイーンエリザベスの船首楼甲板の写真です。
キュナードのクイーンメリーとクイーンエリザベスの外観の違いは、まずはファンネルの数とトップデッキ通風塔の有無でした。両船の起工はそれぞれ1930年12月と1936年6月、6年の技術進歩によって、ボイラーの真上に必ずしもファンネルを立てる必要がなくなったことでファンネルは2本に減り、加えて強制排気システムによって機関室・ボイラー室への外気自然吸気用の巨大な通風塔も不要になり、エリザベスはすっきりした印象の外観になりました。しかしよく見ると、、実はその印象の違いのもうひとつの大きな要因は、フォースルーデッキ・船首楼甲板のウェルデッキ（船首の凹状になった部分）の有無でした。ウェルデッキは船の凌波性を高める目的で船首甲板を一段高くすることで凹部分が生まれますが、貨物を積載する場合は船倉までのアクセスを良くする目的もありました。エリザベスでは船首甲板までの段数はそのままに凹状の部分＝ウェルデッキを無くした全通甲板にされ、これによって、クイーンメリーがややクラシカルな印象を持つのに対し、クイーンエリザベスはモダンな印象を与えます。また、このウェルデッキをふさいだことによって、クイーンエリザベスはクイーンメリーよりもトン数が大きくなり世界最大の客船となりました。ちなみに、全長では1962年に客船フランスに抜かれるまで23年間、総トン数では1996年にカーニバル・ディスティニーに抜かれるまで56年間に渡り世界最大であり、リベット留めの客船としては史上最大のままです。
このクイーンズのウェルデッキの有無について、詳しく説明された資料が見つかりませんが、エリザベスの建造時においては、貨物や郵便輸送の重要性よりも、乗客主体の考え方に変化して行きつつあったのではないかと考えられます。また、当時の客船にはローダ類（貨物用のクレーン）が備えられていましたが、港湾施設もまた時代の変遷で充実していったので、ウェルデッキの必要性が薄れたとも思えます。何と言っても、航海中の好天時に乗客が歩くことが可能にしたというところが重要だったのかもしれません

・雑感

余り知られる話ではありませんが・・・退役後、クイーンエリザベスは一旦クイーンメリーのようにフロリダで海上ホテル・アミューズメントとなりましたが、運営会社が倒産すると香港のCYトンに買い取られました。海上大学を設立する構想でした。しかし、船齢30年を超えたクイーンエリザベスは、2年間ボイラーに火を入れなかったことが祟り、フロリダから香港ビクトリア湾までの回航も10ノット前後で動かすのがやっとだったと伝わります。それでも海上大学への準備は進められ、1972年2月には何と横須賀基地の6号ドックに入渠して機関の修理を行う予定でした。横須賀での修理を終えて香港への回航、0号航海の出航予定は横浜沖留めから1972年3月28日だったそうです。残念ながら、1972年の1月に香港ビクトリア湾で火災を起こし転覆・擱座、数年間放置の後、その場で解体されました。この写真のような光景の向こう側が横須賀だった場面があったかもしれません (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX

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