● 1911年 客船モーレタニアとタービニアの写真 額入りジクレーアート
≪SS Mauretania and Turbinia≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :1911
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1911年 客船モーレタニアとタービニアの写真アートプリント
1911年タイン川、客船モーレタニアがドック入渠後の停泊時、世界初のタービン船であるタービニアが横付けされている写真です。
蒸気タービンは1884年にチャールズ・パーソンズによって発明され、1894年には世界初の蒸気タービン船タービニアが誕生しました。タービニアは、この写真ではモーレタニアが巨大で小さなモーターボートのように見えてしまいますが、実際は全長103フィート(31.36m)の船なので、決して小さな船ではありませんでした。34ノットを超える速度を持つタービニア、パーソンズはタービニアを引っ提げて蒸気タービンの採用を英国海軍に働きかけますが保守的な海軍はパーソンズを相手にしません。そこでパーソンズは暴挙に出ます。何と、スピットヘッドで行われたヴィクトリア女王即位60周年の観艦式にタービニアで乱入、海軍艦艇とスピード競争を演じたのです。英海軍はこれを阻止しようと大小の艦艇で捕捉を試みますが追いつけず、果てはその引き波で転覆する小型艇が出る始末、赤っ恥をかきました。この劇的なデモンストレーションによって、パーソンズのタービンは海軍に全面採用されることになり、1906年には弩級戦艦の語源となったドレッドノートが就役するまでに至ります。大型客船ではキュナードのカーマニアにタービンが実験的に採用され、結果としてルシタニアとモーレタニアが蒸気タービン船となると、高速大型商船においても蒸気タービンは常用されるようになりました。
写真は大変に珍しいワンシーンですが、実はスワンハンター造船所は、当時のパーソンズ蒸気タービンの製造ライセンシーを1903年に傘下に収めていました。つまり、1900年代の船舶用蒸気タービンは、ほぼ全数がここタイン川で作られていたということになります。従ってパーソンズとスワンハンターとの関係は緊密であり、タイン川で誕生したモーレタニアとその蒸気タービンのルーツであるタービニアが一緒にいることは何の不思議もないということです。停泊している両船の位置関係を見ると・・・モーレタニアの乗船口が近く、また開かれてもおり、パーソンズ自身がモーレタニアを表敬訪船したのかもしれません
・ 雑感
タービニアはタイン河口、ニューカッスルのディスカバリー博物館に保存展示されています。高圧蒸気とタービンというアイデアは熱源を問わず高圧蒸気を得ればいいわけなので、一般の商船向けの技術とはならなかったものの原子力船という考え方が成り立ったわけです。本図は、21世紀の今日でも使われ続ける技術のルーツを見るような写真といえます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】