● 1908年 インマンライン 客船シティ・オブ・ニューヨークの写真 額入りジクレーアート
≪SS City of New York, INMAN LINE≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :1908
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1908年 インマンライン 客船シティ・オブ・ニューヨークの写真
1881年、創業者のウィリアム・インマンが亡くなったその年、インマンラインはもうひとつの災難に見舞われます。ブルーリボン船だったシティ・オブ・ベルリンに続く旗艦として建造したシティ・オブ・ロームが計画速力に届かず造船所返却となりました。大西洋横断航路事業のリスキーさはここでも牙をむき、創業者を失ったこともあってインマンラインの経営は一転窮地に陥りました。経営陣は米国の持ち株会社インターナショナル・ナビゲーション社へ事業を売却、1886年にインマンラインはいったん解散し、新たに米資本・英国籍のインマン・インターナショナル・スティームシップとして事業を継続、新会社は「現存するあらゆる船を凌駕する」と宣言して新船建造を発表します。
実際に、シティ・オブ・ニューヨークとシティ・オブ・パリの姉妹船が登場すると大言壮語でなかったことが証明されます。グラスゴーで建造された両船は、全長170m、1万トン超、三段膨張機関で3本ファンネル、大西洋航路で初めての二軸プロペラスクリュー船でした。インマンライン伝統の優雅なクリッパー船首を持ちながら、二軸推進となったことにより帆装は不要となり、フォアマストのガフ以外の帆装(ヤード)は装備しませんでした。米国資本の潤沢さは目を見張るもので、その船内設備の豪華さは踊り場をひとつ登った感があったと言われます。シティ・オフ・ニューヨークは1889年、大西洋横断最速記録を更新、ブルーリボン船に輝きました。1892年、実質的に米国の会社となったインマンラインを巡って英米両政府が協議、結果的に英国政府はインマンライン所有船の有事軍役義務の免除を決定します。1993年、ニューヨーク港に回航されたシティ・オブ・ニューヨーク船上では、海軍工廠の祝砲が放たれる中、ハリソン米大統領が出席して式典が催されてインマンラインは正式に消滅、やはりインターナショナル・ナビゲーション社傘下にあったアメリカンラインと経営統合、シティ・オブ・ニューヨークは米国船籍に移り船名をニューヨークと変更、米西戦争に特設巡洋艦として参加、大西洋航路に復帰後は機関を換装して2本ファンネルの客船として運航されました。ここで発足した新会社は後にユナイテッドステーツラインとなり史上最速の客船ユナイテッドステーツを生み出すことになります。写真は1908年、ニューヨーク・ハドソン川で撮影されたものです
・ 雑感
客船シティ・オブ・ニューヨークはクリッパー船首を持つ最後のブルーリボン船となりました。インマンラインとジョンブラウン造船所が、なぜこの時期にクリッパー船首の船を建造したのか理由がわかりません。少なくとも、2基以上の機関と二軸推進を持つならば、帆装の必要はありませんでした。また、米船籍に移動して「ニューヨーク」に船名を改めた後でも、ガフリグは残されていました。やはりクリッパー船首に帆船の優雅さを求めたのでしょうか (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】