● 1996年 客船クイーンエリザベス2・サウザンプトンの写真 額入りジクレーアート
≪QE2 docking at Southermpton≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :1996
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.5mm厚クリアーガラス
額縁とマット色をお選びいただけます
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・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1996年 客船クイーンエリザベス2・サウザンプトンの写真アートプリント
1996年、サウザンプトン港オーシャンターミナル44番バース、客船クイーンエリザベス2係船作業中の写真です。
綱取りたちが5人でヒービングラインを持ってQE2のホーサーを引き、掛けるべきボラード(ビット)に運ぼうとしています。ホーサーはここでは5人の綱取り達で引いていますが、通常は自動車で引かなければならないほど重いものです。QE2の場合、係船時のホーサーは船首船尾合わせて12本から16本、これを埠頭のボラードに掛けます。綱取り作業員たちの経験と技術は傍目で見るより重要で、ホーサーの掛け方を間違えば、いとも簡単に破断してしまうこともあり、傷んでいたり締めすぎのホーサーがあればブリッジや甲板員と連絡を取り合って適切な処理をしければこれもまた破断につながります。破断すれば死者が出るほどの事故になることが珍しくありません。ニューヨークやサウザンプトンはQE2にとっては慣れた港ですが、係船作業は一歩間違えば命に係わる危険な仕事です。
日本の港で通常見られるのは、空港の整備員よろしく、揃いのツナギの作業服にヘルメットといった綱取り達ですが、この写真の綱取りたちはちょっと時代遅れ・・・それこそ戦前の英国造船所の労働者を描いた古典的絵画を見るような風情です。危険な作業なので語弊もあるのですが、同じ角度でヒービングラインを引いている場面が幾分ユーモラスにも見える写真です
・ 雑感
客船ノルマンディーやキュナードクイーンズ以降、二週間で大西洋横断航海往復をした客船は、大雑把に言えば28.5ノットほどの航海速度の4日半の航海を終えて、2日半で給油と補給、乗船客の下船と乗船を終えます。キュナードの船であれば、毎週、同水曜日にニューヨークとサウザンプトンを出航します。船は係船中には稼ぎにならず、一日幾らかの係船料のみを支払うことになるので、この時間をなるべく少なくしなければなりません。しかし、ニューヨークやサウザンプトンの2日半、これとてただホーサーを掛けっぱなしでいいわけではなく、満潮干潮に合わせて長さを調整しなければなりません。海に浮かぶ船の係船は、駐機場にステイする飛行機よりも幾分手間のかかるものです (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】