● 1938年頃 客船ノルマンディーの写真 額入りジクレーアート
≪SS Normandie at Pier 88 by Wide-Angle Lens≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous (In Collection at U.S. NAVY)
撮影年 :ca.1938
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1938年頃 客船ノルマンディーの写真アートプリント
ニューヨーク、マンハッタン客船ターミナル88番埠頭に停泊中の客船ノルマンディーの写真です。広角レンズで全景を撮った珍しい写真です。
撮影者はフレンチラインの88番埠頭北隣、キューナードホワイトスターの90番埠頭、陸側袂でカメラを構えています。詳しい方ならご存知の通り、88番埠頭と90番埠頭の間の係留海面は、例えばノルマンディーであれば3隻が停まることは出来ない程度の差し渡ししかありません。ところがこの写真ではノルマンディーからカメラまでの距離はかなりあるように見えます。また、実際は距離が無いので、本来はこのカメラの位置ではノルマンディーの船首から船尾までをファインダー内に収めることはできません。ということは広角レンズを使用した蓋然性が認められます。当時、広角レンズは珍しいと言う程のものではありませんでしたが、一方で使用される機会は芸術写真くらいで作例はそれほど多くはありませんでした。
この写真のノルマンディーは船首側が大きく、船尾側は小さく、遠近感を強調したような構図になっています。本来のノルマンディーのプロポーションよりスマートで長く、この船の持つスピード感も強調されているように感じられます
・ 雑感
ちょっと禅問答のようになりますがご容赦を・・・ 様々な写真を見ていて思うのは、ヒトの目の物理的な視野の広さと、経験上の想像による実際に見た光景に対する感覚的な補完です。今、目前にある光景は一瞬で消えて無くなります。したがって、意識をしなくても脳内のメモリにその光景を留めます。その時に、無意識に感覚的な補完をしてしまうことによって、記憶としての、今そこにあった光景は実際に見た光景より広く鮮明なものに感じます。それ故、どこかで写真を撮ってきて見返すと、どちらかといえばガッカリとすることが多いのではないかと思います。一方で、写真は切り取って撮る、あるいは適切にトリミングをかけることによって意味合いを持たせたり強調させることも出来ます。我々は1946年に解体されたノルマンディーの実物をこの目で見ることはできません。見たことが無いものは所詮、写真という紙を見た記憶を元に対象を加算的に解釈して想像しているに過ぎません。真の姿など見たことがない以上は存在しない・・・この広角レンズで撮られたノルマンディーの写真はそのような精神的な虚無性解消の一助になるかもしれません (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】