● 1910年頃 アンブローズ灯台船の写真 額入りジクレーアート
≪Ambrose Lightship LV-87, US Coast Guard≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :ca.1910
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1910年頃 アンブローズ灯台船の写真アートプリント
ニューヨーク港外、アンブローズチャンネル入口に係留設置された灯台船、アンブローズ灯台船LV-87の写真です。
ブルーリボンの称号は大西洋横断最速記録を更新した客船を指しますが公式なものではなく、その「通称」が誰によるともなく使われるようになったものでした。文献によれば、ブルーリボンの称号を使い始めたのは1890年頃とされ、1935年には英国海運業界の重鎮であったハロルド・ヘイルズがトロフィーを寄贈したことによってヘイルズトロフィーとも呼ばれます。しかし「寄贈」といっても協会や団体、事務局ひとつあるでもなく、造られたトロフィーは当時の最速記録船であったイタリアの客船レックスの船長に手渡されました。
さて、大西洋横断の記録はどのように認定されるのか・・・これは単純、当事者が航海ログを発表するに過ぎません。では、速度はどこからどこで計測するのか・・・外洋に出て航海速度に上がっている間となりますが曖昧過ぎます。欧州側の出入港地はバラバラなので起点もバラバラでしたが、概ね英仏海峡ならばシェルブール港外、リバプール港外、クイーンズタウン港外など、地中海ならばジブラルタル海峡となっており、1930年代にはコーンウォール半島突端沖のビショップロック礁灯台が速度計測起点になりました。そして、逆の米国側はといえば、19世紀の初期蒸気船ではハリファックス港外やボストン港外でしたが、発着港がニューヨークに移るとニューヨーク入り口のニュージャージー側に位置するサンディーフック灯台となり、1908年にアンブローズ灯台船が設置されると、ここが米国側の計測起点となりました。つまり、大西洋航路の速度記録を狙う客船はアンブロ―ズ灯台船までを全速で駆け抜けたということになります。
アンブローズ灯台船が設置されるアンブローズチャンネルは、アイルランドからの移民であった土木技師ジョン・アンブローズの名前から名付けられています。マンハッタンの港湾施設や高架鉄道の建設に尽力したアンブローズは、ニューヨークの更なる発展にはサンディフック沖浚渫が欠かせないと議会に訴えて莫大な予算を獲得、現在も浚渫を繰り返しながら使用されるアンブローズチャンネルを造り上げました。最初の灯台船はニューヨークに向かって左舷のサンディフック側に1892年に設置、やがて浚渫が一旦完了し水深25mの水路が完成すると1908年、ニューヨークに向かって水路入口右舷側にアンブローズ灯台船LV-87が設置されました。ちなみに、この灯台船より陸側は水深が15m未満ほどしかなく座礁の危険があります。従ってニューヨークに入港する大型船は、アンブローズ灯台船を右舷側に見てアンブローズチャンネルに進むということになります。
このアンブローズ灯台船LV-87は1935年まで使用され、灯台船LV-111に交代しました
・ 雑感
LV-87から交代したLV-111は動力船ではなく、いわば人が常駐できる船の形のブイでした。LV-87は動力船として最終期の灯台船であり、アンブローズから退いた後も1967年まで灯台船として働きました。退役後は、ニューヨークのサウスポート海事博物館に海に浮かぶ状態で保存・展示されています。現在は船体が米国灯台船標準色の朱色がかった赤色、他の地名だった文字は、白い「AMBROSE」の文字に塗り替えられており米国の国定重要建造物に指定されいます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】