1930年客船ブレーメンとオイローパの写真 3227LL

● 1930年頃客船ブレーメンとオイローパの写真額入りジクレーアート
　≪SS Bremen & Europe in Bremerhaven≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

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1930年客船ブレーメンとオイローパの写真 3227LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

撮影者　：anonymous
撮影年　：1930
額縁・マット　：　カマボコ型　12mm　t=1.5mmｘ2枚ダブルマット　前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　525ｍｍ　ｘ　410ｍｍ
作品サイズ　：　407ｍｍ　ｘ　272ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1930年客船ブレーメンとオイローパの写真アートプリント

1930年3月、客船ブレーメン（写真左上）とオイローパ（写真右下）がブレマーハーフェンに揃って停泊している写真です。
プロイセン王国によるドイツの統一は1871年のこと、ドイツでは旧時代よりの伝統そのままに、各州、各都市は独立した国家・都市国家として良くも悪くも競い合っていました。北海に面したドイツの港湾都市、エルベ川河口から100km遡行したハンブルク、ウェザー川河口から60km遡行したブレーメン、この両都市は港湾都市として競合関係にありました。いずれも旧都市は河口付近にありましたが、バイキング来襲の防衛のために川を遡行して都市を発展させました。エルベ川のハンブルクはそのまま発展を維持できましたが、ウェザー川のブレーメンは上流からの堆積土砂が多く港湾の維持に支障をきたしました。そこでドイツ統一前の1827年、ブレーメンはハノーファー王国より河口付近の土地を買い取り、新たな港湾を建設しました。この港湾都市がブレマーハーフェンで、行政的には現在でもブレーメン市飛び地の港湾都市です。1830年に最初の港湾施設が完成すると1852年には拡張され、1857年にはブレーメン経済界の有志によってNDL・北ドイツロイドラインを設立、海外貿易の拠点としての繁栄を目指します。ハンブルクでは1847年に商人有志によってハンブルクアメリカラインが設立されており、現在は合併してハパグロイドとなった両社は似通ったルーツを持っていたということになります。両社の大きな違いはその気風で、堅実なハパグに対し、NDLは野心的で積極的でした。1880年代には、NDLは統計上で世界一の海運会社に成長し、1900年前後には4本ファンネルの高速客船を擁して英独の対米旅客数を逆転させることになります。港湾都市ブレーメンの船会社であったNDLの成長は即ち、港湾都市ブレーメンとブレマーハーフェンの大発展をもたらすもので、この港から膨大な数のアメリカへの移民が旅立ってゆきました。第一次、第二次両大戦へのアメリカの参戦は少々もたついた印象を持ちます。それはとりも直さず、我々が想像する以上に、ここブレマーハーフェンから旅立った膨大な数のドイツ系移民がアメリカに存在しており、ドイツ系移民の祖国への感情を無視して参戦することが困難だったという側面を映し出しています。
NDLの野心は変わらず、世界初の2隻のスーパーライナー、客船ブレーメンとオイローパを生み出しました。ここブレマーファーフェンを母港に客船黄金時代の扉を開けたのはご存知のとおりです

・雑感

この写真が撮影されたもは1930年3月とクレジットされています。前の月の2月には、予定より10ヶ月遅れでオイローパが完成しています。3月にはオイローパはニューヨークへの処女航海で出航したので、この写真はオイローパの出航準備中にブレーメンが帰港したタイミングで撮影されたものと考えられます。通常、ランニングメイトの両船が港で一緒に停泊することはありません。珍しいシーンといえます (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX

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