● 1951年 客船イル・ド・フランス オリオール大統領・ニューヨーク到着の写真 額入りジクレーアート
≪Vincent Auriol Visit USA aboard SS Ile de France≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :1951
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1951年 客船イル・ド・フランス オリオール大統領・ニューヨーク到着の写真アートプリント
第4共和政下におけるフランス第16代大統領ヴァンサン・オリオールが客船イル・ド・フランスに乗船して訪米、アッパーニューヨーク湾で自由の女神に向かって帽子をあげて挨拶している写真です。偶然か、それとも演出か・・・オリオール大統領の前にあるイル・ド・フランスの救命ボートの番号は「16」番、奇しくも大統領代数と同じです。
ヴァンサン・オリオールは、第二次大戦中にドイツに降伏したフランスから脱出、ド・ゴール将軍のもとでレジスタンス運動に参加、1947年に第4共和政成立と同時に第16代大統領に就任しました。オリオール大統領の任期中は、世界中に植民地解放の嵐が吹いており、国内ではインドシナ戦争敗北の責任を厳しく問われました。この写真の1951年の訪米のように、積極的に戦後の世界宥和に尽力しましたが、1953年、任期切れを控える頃の演説で「私は風前の灯の国家の惨めな長であると感じている」と吐露し、世界に帝国主義の終焉を印象付けました
・ 雑感
推測ながら・・・オリオール大統領が、ドイツから賠償で得た客船オイローパを改装した客船リベルテではなく、客船イル・ド・フランスに乗って訪米したのは当時の国民感情に配慮したものだったかもしれません。そのような文脈から・・・オリオール大統領がフランス大統領であろうともなかろうとも、フランスの植民地の独立は避けられず、一方でまた、第5共和政の成立とシャルル・ド・ゴール大統領の再登場、フランスの栄光政策もまた、フランスのあるべき国家像を模索する中での必然的実験だったのかもしれません。複雑だった戦後の世界情勢も手伝い、これもまた必然的に1962年に生まれるCGTの最後にして真の旗艦たる客船フランスの建造が始まって行くことになるのです (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】