● 1939年 客船クイーンメリー・90番埠頭の写真 額入りジクレーアート
≪RMS Queen Mary at Pier 90 Manhattan N.Y.≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :Carl Mydans
撮影年 :1939
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1939年 客船クイーンメリー・90番埠頭の写真アートプリント
客船クイーンメリー、ニューヨーク、マンハッタン客船ターミナル90番埠頭に停泊中の写真です。米LIFE誌にも掲載されて良く知られています。
構図の面白さから今日でも方々で取り上げられることの多い有名な写真で、ニューヨーク初入港の写真とのキャプションを散見しますが、記録によれば撮影されたのは1939年です。ストリートフォットや報道写真に芸術性があるか否かの議論は他に譲りますが、本来は消えて無くなるその一瞬を切り取って閉じ込めた写真は、フィルムに焼きつけらたその瞬間から自ずと存在意義を発していると考えられるでしょう。戦前、戦中に活躍した報道写真家たちが、時に命懸けで切り取った一瞬に特別な意味を与えたことは事実で、この写真を撮ったカール・マイダスもその一人でした。
偶然なのか意識的なのかはわかりませんが、この写真の面白いところは、完全な前ピンでピントは手前の係船ロープを掛けているボラード(ビット)に合っており、後ろのクイーンメリーは多少ボケ気味なところです。船上では船員たちがカメラの方を向いている・・・というより何故かみんなでポーズをとったようにも見えます。また、クイーンメリーは90番埠頭の南側バースに停泊することが多かったのですが、この時は北側に停泊しています。この年の9月、第二次大戦勃発のため、クイーンメリーは戦前の大西洋営業航海を終えました
・ 雑感
写真家カール・マイダスはLIFE誌のカメラマンとして活躍しました。第二次大戦中のフィリピンで日本軍の捕虜となり2年間の拘禁生活を余儀なくされますが上海で開放、戦後はLIFEの東京支局長を務めました。余談ながら、東京支局長時代にニコンのレンズの良さにほれ込み愛用のコンタックススに使用していましたが、当時のコンタックスに頻発したシャーターの不調を嫌い、ボディーもニコンSを使用するようになりました。やがて、東京で働いていたLIFEの写真家たちもニコンSを使用し始め朝鮮戦争が勃発、厳冬の朝鮮半島でも何の問題も起こさないニコンSは他社のカメラマンにも使用されるようになってゆきました。これによって、ニコンのカメラ、日本製のカメラの優秀性が認められるようになり、その後、日本がカメラ王国になったのはご存知の通り、その緒端はカール・マイダスのニコンSでした (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
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