● 1960年代 客船フランス・救命浮環の写真 額入りジクレーアート
≪SS France's Lifebuoy≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :1960s
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1960年代 客船フランス・救命浮環の写真アートプリント
客船フランス、プープデッキ(スターンデッキ)のライフリングの写真です。
客船フランスは、1962年の就役から1974年の運航中止までの13年間で、377回の大西洋横断航海と100回近いクルーズ航海を行い、186万海里の航海距離で約70万人の乗船客を運びました。国の名を頂いた船名「フランス」としての運航停止は、奇しくもフランスの「栄光の三十年間」の終焉と同時でした。1945年から1975年の三十年間は、二度の世界大戦で疲弊したフランスの、経済学者トマ・ピケティの言葉を借りれば「追いつき時期」でした。日本の高度経済成長には及ばないまでも、この三十年間のフランスの経済成長率は好調時に5%近くを記録、堂々と経済大国の一翼に名を連ねるに至りました。現代史的に見れば、ドイツとともに奇跡の成長を得たフランスは、国際社会での影響力を回復、今日の欧州連合成立に大きな役割を果たします。栄光の三十年間は、1973年のオイルショックがターニングポイントになり、1975年に終わったものとされており、やはり燃油高騰で先行き不安となった客船フランスへの運航補助金の打ち切りを招きます。1975年初頭、この年10月での補助金打ち切りと、今後の国庫からの助成がコンコルドに振り向けられる事が発表されました。フレンチラインはこれを受けて客船フランスの年内での運行停止を発表、11月、解雇を予告された乗組員が実力行使に出て客船フランスを占拠、ル・アーブル港入り口に投錨して入港を拒否しました。しかし、この実力行使は世論と労働組合からの支持を得るに至らず12月7日には着岸、係船されそのまま客船フランスの運航は停止されました。こうして、フランスの栄光の三十年と客船フランスはともに終焉を迎えました。
客船フランスの建造と運航は、第18代大統領シャルル・ド・ゴールの「個人事業」とまで揶揄された一方で、その栄光政策、そしてフランスの三十年の旗印としての役割を大いに果たしたことは誰もが認めるところです
・ 雑感
ともに国の名を船名に背負った客船ユナイテッドステーツと客船フランス、2隻はフランスの就役からほどなくして協調配船をするようになり、キュナード・クイーンズの向こうを張って、2隻で週航スケジュールを組みました。両船ともに4日を切って大西洋を横断する船足を持ちながら、事情は違えど高速客船としての実力を充分に発揮できませんでしが、今から思えば何と贅沢な・・・最高速度で1位と2位の記録を持つ客船2隻が組んでいたとは・・・ (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】