● 1890年代 ホワイトスターライン 客船マジェスティックの写真 額入りジクレーアート
≪SS Majestic, WHITE STAR LINE≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :John S. Johnston
撮影年 :1890s
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.5mm厚クリアーガラス
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1890年代 ホワイトスターライン 客船マジェスティックの写真
1869年に創業されたホワイトスターラインは、最初にオセアニック級四姉妹船、そしてアドリアティック級姉妹船、ブリタニック級姉妹船、わずか5年にして新鋭客船8隻を擁する英国の主力船社一角を占めるに至りました。迷わず直立船首、無帆装のスクリュー推進を選択したLB比の高い高速客船は時代を一歩リードするだけでなく、創業者トーマス・イズメイの手厚い顧客サービス精神は米国行き移民の心を掴みました。20世紀が明けるとホワイトスターラインはリスキーな速度競争からは手を引き、もっぱら大きな船容、豪華な船内設備と手厚いサービスを究める方針へと舵を切ることとなり、1890年就役の客船マジェスティックはホワイトスターライン最後のブルーリボン客船となりました。
英国政府の有事武装商船建造方針に沿って、主甲板への4.6インチ砲搭載、三段膨張蒸気レシプロ二軸推進、LB比の高い高速客船に仕上がったマジェスティックでしたが、高速客船の宿命だった振動と揺れにはトーマス・イズメイの眼も曇りがちだったようです。1895年には、後にタイタニックの船長を務めるエドワード・スミスが船長に就き、初めて船長を拝命したスミス船長は9年間に渡りマジェスティックの指揮をとり、この間、1899年にはボーア戦役の軍隊輸送任務も務めました。客船マジェスティックとチュートニックの姉妹船は、国際情勢と当時の技術革新で19世紀究極の客船であったと言えます。写真は1903年、ニューヨーク・ハドソン川で撮影されたものです
・ 雑感
チュートニック・マジェスティックに至るまで、まるでスピード狂のごとく速度競争に挑んでいたように見えますが、ホワイトスターラインのトーマス・イズメイの本質はそこにあったわけではなく、むしろ安全とサービスの質に常に心を砕いていたといわれます。英国政府の要請に応じて高速客船に仕上がったチュートニックとマジェスティックでしたが、イズメイは心中で高速航海による揺れを気に病んでいました。とある旅行記に残る乗船者の手紙には「冬季の大西洋でホワイトスターの船に乗れば、海のただ中にいる実感がわく」といった記述もあり、スリムな船体が荒天に決して強くはなかったことをうかがわせます。この姉妹船を最後に、ホワイトスターラインは速度競争から退いて事業の方向性を改め、20世紀を迎えると高名な大型中速の「ビッグ4」を就役させます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】