● 1932年 客船コンテ・ディ・サヴォアの写真 額入りジクレーアート
≪SS Conte di Savoia, Italian Line≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
撮影者 :anonymous
撮影年 :1932
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.5mm厚クリアーガラス
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1932年 客船コンテ・ディ・サヴォアの写真アートプリント
客船コンテ・ディ・サヴォアは、トリエステのロイド・サバウド社の客船として1930年に起工されます。ムッソリーニは、真の統一に至らず国力向上が果たせないイタリアの弱点を独裁政治によって克服し、大規模な公共投資による経済政策をすすめました。枢軸国側で第二次大戦に参戦したため誤解がありますが、ムッソリーニの国家予算では軍事予算よりも世界初のアウトバーン建設などの公共投資に手厚く、こうした戦略から客船コンテ・ディ・サヴォアとレックスの建造が計画されました。ファシズムは「束ねる」「結束する」といった伊語のファッショを語源としており、地方性が強すぎたイタリアに全体主義をもって国力発揮をもたらすための政治技術でした。1929年に世界恐慌が始まると共産主義顔負けの企業国有化が進められ、コンテ・ディ・サヴォアとレックスが完成した1932年には、ロイド・サバウドもNGIとコスリッシュと3社合併してイタリアンラインとなります。別々の船会社による建造だったので両船は姉妹船ではありません。
1932年9月に大西洋航路に就役したレックスに遅れて11月、コンテ・ディ・サヴォアの公試運転が実施され、レックスよりも速い29.95ノットの最高速度を記録しました。しかしながら、コンテ・ディ・サヴォアもレックスも故障が多く、本来の実力を存分に発揮するには至らず、国威高揚を意図してレックスが1933年にドイツ客船ブレーメンの大西洋横断最速記録更新を果たして以降は全速航行を行うことなく、5日弱で大西洋横断を果たす実力を抑えて6日間スケジュールの定期航路運航で運用されました
・ 雑感
コンテ・ディ・サヴォアといえば、どうしてもあの大仕掛けのことを思い出してしまいます。ジャイロスタビライザーです。この揺れ止めに効果があったか否かは不明ながら、仮にここで効果が感じられなかったとしても、以降に研究や成果が持ち越された筈です。ジャイロスタビライザーが打ち捨てられた原因はズバリ桁外れの重量でした。コンテ・ディ・サヴォアでは、ひとつ175トンものジャイロ(巨大な独楽)が3つも積まれました。重量にして500トンが多いか少ないかは専門家にお任せするとしても、これが無ければあるいはサヴォイアもブルーリボンをとれたかもしれません。ジャイロスタビライザーについては船と港のエッセイ-part40にも書きました (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】