1962年客船フランスの写真 3294LL

● 1962年客船フランステンダーボートからの写真額入りジクレーアート
　≪SS France Take from Her Tenderboat≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

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1962年客船フランスの写真 3294LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

撮影者　：anonymous
撮影年　：1962
額縁・マット　：　カマボコ型　12mm　t=1.5mmｘ2枚ダブルマット　前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　525ｍｍ　ｘ　410ｍｍ
作品サイズ　：　407ｍｍ　ｘ　272ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中の写真家やアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せは銀塩写真とは比較にならない耐光性を持ち数十年単位の鑑賞に耐えます。写真データに傷や劣化の補修、コントラストなどの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1962年客船フランステンダーボートからの写真アートプリント

1962年、テンダーボートから撮影された客船フランスの写真です。万飾旗が揚げられており、1月19日から行われたカナリア諸島へのトライアルクルーズの時に撮影されたものと思われます。
1950年、フレンチラインはドイツから戦時賠償で得た客船オイローパを改装した客船リベルテを就役させ、この時点で船齢23年となる客船イル・ド・フランスとの2隻体制による大西洋航路の定期運航を再開しました。しかし、大戦中にニューヨーク88番埠頭で失った伝説の客船ノルマンディーの代わりになりようもなく、早くも1952年には新船建造の検討が始まったといわれます。最初は、リベルテとイルのコンビにバランス良く組める2隻の中型・中速客船を造る計画でしたが、どうエクスキューズしたところでキュナード・クイーンズや就役したばかりのユナイテッドステーツからは見劣りします。シャルル・ド・ゴールは大戦中は亡命政府を指揮し、戦後の第4共和政時代には政権中枢でフランス国家財政の実権を手中にしていました。第5共和政成立と第18代大統領就任は1958年のことですが、客船フランスは「ド・ゴールの個人事業」といわれる程、ド・ゴールの強い意志によって成就した国家的事業でした。ド・ゴールの意思は明確で、インドシナ戦争、アルジェリア動乱の両敗北など、海外領土を失って地に落ちつつあったフランスの国家威信、パリ陥落以来、敗北感に苛まれているフランス国民が失いつつあったプライド、これを取り戻すためのフランス栄光政策でした。中型・中速客船を2隻造ってもフランスが失ったものを取り戻すことはできないと考えたド・ゴールは、客船フランスの建造を通じて国威高揚を目指します。
ド・ゴールの考えは、正しくもあり疑問でもありました。客船フランスは、NCLに売却されてクルーズ船になった後も、そしてすでに解体された現在も、ノルマンディーと同じように回顧展や展示会が開催されるほど人々の心に愛されるべき船として名を残しています。ノルマンディーの復活という狼煙も確かに人々の心の琴線に触れました。一方で、大部分が補助金と政府融資で賄われたこの船の建造費は、あのユナイテッドステーツでさえ7000万ドルのところ、何と8000万ドルにも及び、支払い続けることになる運航補助金も莫大であったため、フランスの威信を取り戻すためならば、客船フランスのために注ぎ込んだ費用は別の選択肢もあったのではないかと考えられています。
カナリア諸島へのトライアルには客船フランスの命名者となったド・ゴール夫人も乗船しました。美しい船です・・・シャルル・ド・ゴールもフランス人も、客船フランスへは・・・恋に恋してしまったようなものだったのでしょう

・雑感

こうしてサイドプロファイル全体が正確に写された写真は意外に撮るのが難しいものです。全長は300mを超える・・・東京駅が約330メートルですが、この全景を撮るのが難しいことはご想像のとおりです。さて、さまざまな資料をひっくり返し、こういったサイドプロファイルを集めて比較すると気づきます。客船フランスは・・・結局ノルマンディーの生まれ変わりのようなものなのだと。ノルマンディーのファンネルが太いので惑わされますが、船容がそっくりです。そして面白いことに、もう一船よく似た船が・・・キュナードの客船クイーンエリザベス2です。シアーラインのとり方が違うので幻惑されますが、実に良く似ています。そういえば、客船フランスとクイーンエリザベス2がニューヨークの埠頭に並んで停泊しているやや斜め上から空撮された写真を見たことがありますが、まるで・・・姉妹船のように感じました (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Photo Ocean Liner INDEX

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